【セイコー(SEIKO)】は、1961年に誕生し当時の国産高級時計市場を牽引、2022年2月に復活した【キングセイコー(KING SEIKO)】から、“The Newest Classic”を体現した2機種を発表した。「“KSK”復刻デザイン限定モデル」は、全国のセイコーウオッチサロンでの扱いとなり、世界限定1700本、価格は38万5000円(税込)。亀戸天神の藤波にインスパイアを受けた「キングセイコー セイコーブティック スペシャルエディション」は、全世界のセイコーブティックで発売されており、価格は21万4500円(税込)となる。
2代目キングセイコー ”KSK”のデザインを再現し、クラシカルで華やかなカラーで仕上げた限定モデル
キングセイコーの誕生から4年後、1965年に通称“KSK”と呼ばれる2代目キングセイコーはデビューした。初代モデルにはなかった防水性能や秒針規制装置を備え、その実用的な進化が高い評価を受けたという。無駄のないダイアルレイアウト、エッジを際立たせたシャープなケーススタイリングやボックス型のガラス形状など、キングセイコーデザインのオリジナリティを確立したモデルでもある。
最新作では、”KSK”のデザインをディテールまで忠実に再現しながらも、オリジナルのステンレススチールモデルにはないエレガントな意匠が新たに添えられた。シャンパンシルバーのダイアルに多面カットを施したインデックスを合わせ、さらにシャープな形状の針にイエローゴールドカラーを配色。オリジナルモデルを忠実に再現した歪みのない鏡面仕上げが施されたケースは、エッジが際立つソリッド形状が特徴。当時のアクリルガラスのシルエットを再現したボックス型サファイアクリスタル風防に内面無反射加工を施すことで、傷に強いだけでなく、どの角度から見ても高い視認性を実現している。
裏蓋には、キングセイコーの「盾」をモチーフとしたブランドマークがあしらわれたイエローゴールドカラーのメダリオンが施され、リューズの繊細なセイコーロゴと防水仕様の証であった「W」のマーク、尾錠のセイコーロゴなど、随所に”KSK”の意匠を再現している。“KSK”のオリジナルモデルには手巻式のムーブメントが搭載されていたが、本作ではセイコーの現行機種において最も薄い自動巻キャリバー「6L35」を採用することで、オリジナルモデルに対しわずか0.5mmプラスの厚さで抑えた11.4mmというスリムなフォルムを実現している。
亀戸天神の藤波をダイアルで表現したスペシャルエディションモデル
もうひとつの新作となる「キングセイコー セイコーブティック スペシャルエディション」は、かつての東京・亀戸にあった第二精工舎の近くにあった1662年創建の亀戸天神にて、春になると美しく咲き誇る藤の花がモチーフとなっている。放射線仕上げを施したダイアルに柔らかな紫色のグラデーションを加える事で、風に吹かれて揺れ動く藤の花を表現したという。
1965年に発売された2代目キングセイコー”KSK”のデザインを受け継ぐ本モデルは、鋭い輝きを放つ多面カットを施した立体的なインデックスと、太く長い峰型の時分針により、優れた視認性を実現。12時位置のインデックスには、”KSK”独自のユニークな形状である天面に施された“ライターカット”が輝くデザインになっている。
1960年代のキングセイコーをオマージュしたフラットな多列ブレスレットは、鏡面とヘアラインに仕上げ分けされた多面構成の形状により、美しい外観と快適な装着感を実現。また、本作に搭載するキャリバー「6R31」は、カレンダー機能を省く事でオリジナルの”KSK”と同様、ダイアルの端正な美しさが引き立つデザインに。コンパクトな自動巻き機構に約70時間パワーリザーブなど、スペック面も現代的にアップデートされている。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja
Text/WATCHNAVI編集部 Photo/我妻慶一(試着写真)
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