ケースやダイアルのデザイン・素材など、時計の魅力を決定する要素は数多く存在するが、時計ファンならその心臓部であるムーブメントに注目したいもの。そこで、本特集では人気ブランドについて、[ムーブメント概要=全体像][基幹=主力ムーブメント][最新&注目のムーブメント]について詳細を解説。時計内部の知識が深まれば時計の真価もさらに理解できるはず。今回はブライトリングをピックアップ!
ブライトリング(BREITLING)
自社製キャリバー01を基軸に高精度で高機能なムーブを製造
1915年に初の専用プッシュボタン式クロノグラフ、1934年にはリセットボタン付きモデル、パイロットモデルの名作「ナビタイマー」(1952年)や「クロノマット」(1984年)を開発するなど、クロノグラフの発展と進化に大きく貢献。2009年には初の自社製ムーブCal.01を発表。以降も、耐久性や安定性に優れたラトラパンテ搭載の複雑系Cal.B03を含め、高精度&高機能な自社製ムーブを意欲的に開発している。
基幹ムーブメント
メンテナンス性に優れたモジュール構造や、時間帯を気にせず日付け調整が可能なカレンダー機構などを採用した同社初の自社製ムーブメント。自動巻きクロノグラフムーブの最主力機種として、ナビタイマーなどに搭載される他、ラトラパンテ搭載のCal.B03、GMT搭載のCal.B04、手巻きのB09など多くの発展形ムーブがある。COSC公認クロノメーター。パワーリザーブ約70時間。
主な派生ムーブメント
Cal.B03、Cal.B04、Cal.B09 など
高精度で高品質なムーブメントとして定評のあるチューダー社のCal.MT5612をベースに、軸受けの石数を増し、パーツの装飾性を高めるなどブライトリングが独自の改良を加えた自動巻き3針用ムーブ。「スーパーオーシャン ヘリテージB20 オートマチック 42/44/46」などに2017年から採用されている。COSC公認クロノメーター。パワーリザーブ 約70時間。
注目の最新ムーブメント
クロノグラフ針とラトラパンテ針の2本の計測用秒針を持つことで、2つの経過時間を同時に計測できるラトラパンテ機構を備えたキャリバーB03をベースに、手巻きの2カウンター式(30分積算計、スモールセコンド)に改良。メカニズムの簡略化と精度の向上で、2つの特許技術を持つ。COSC公認クロノメーター、パワーリザーブ約70時間。
搭載モデル「プレミエ B15 デュオグラフ 42」
問い合わせ先:ブライトリング・ジャパン TEL.0120-105-707
https://www.breitling.com/
◎本記事は『ウオッチナビ 2022 Summer Vol.86』より抜粋・編集しています。
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