ケースやダイアルのデザイン・素材など、時計の魅力を決定する要素は数多く存在するが、時計ファンならその心臓部であるムーブメントに注目したいもの。そこで、本特集では人気ブランドについて、[ムーブメント概要=全体像][基幹=主力ムーブメント][最新&注目のムーブメント]について詳細を解説。時計内部の知識が深まれば時計の真価もさらに理解できるはず。今回はグランドセイコーをピックアップ!
グランドセイコー(GRAND SEIKO)
世界最高峰難度の規格の下、自社ムーブを開発・製造
機械式時計のムーブメントには、クロノメーター規格よりも厳しい自らが設けた「新グランドセイコー規格」を設定。これをクリアしなければグランドセイコー搭載ムーブの名を冠することができない規定に。スプリングドライブやクオーツムーブメントも、常に世界トップクラスの精度を誇って製造されている。
基幹ムーブメント
主な派生ムーブメント
Cal.9R96
Cal.9SA5は2020年誕生の新世代自動巻きムーブで、デュアルインパルス脱進機やツインバレルを採用し、毎時3万6000振動のハイビートながら最大約80 時間駆動を達成。Cal.9R86はスプリングドライブを用いた、世界で最も高精度な(平均月差±15秒)ゼンマイ駆動のクロノグラフだ。月差±10秒に特別調整したCal.9R96も展開されている。
テンプに均等なエネルギーを安定供給するコンスタントフォースと、トゥールビヨンを同軸に一体化して組み合わせることで、高精度を維持させる世界初の新機構を搭載した手巻きハイコンプリムーブメント。パワーリザーブ約72時間。
搭載モデル「グランドセイコー Kodo コンスタントフォース・トゥールビヨン」
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012
https://www.grand-seiko.com/
◎本記事は『ウオッチナビ 2022 Summer Vol.86』より抜粋・編集しています。
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