【A.ランゲ&ゾーネ】超複雑時計「ランゲ1・タイムゾーン」&「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」の新バリエーション

ドイツ時計の聖地、グラスヒュッテを代表するブランド【A.ランゲ&ゾーネ(A.LANGE & SÖHNE)】が最新作を発表。プラチナ950製ケースを採用した「ランゲ1・タイムゾーン」と、18Kホワイトゴールド製ケースを採用した「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」の2モデルで、価格は要問い合せとなっている。

 

「ランゲ1・タイムゾーン」のプラチナ950モデル

GMT機能に加えて、リング状のデイナイト表示と第二時間帯のサマータイムマーカーを備える「ランゲ1・タイムゾーン」の新バリエーションとして、プラチナ950製ケースモデルが登場した。これまでケース素材に18Kピンクゴールドや18Kホワイトゴールドを用いたモデルは存在していたが、プラチナ950製の新しいケースとロジウムカラーの文字盤を初採用。シルバーを基調としたフェイスデザインとなっており、明瞭でシンプル、そして気品あるスタイルが強調された印象だ。さらに肉厚な手縫いのブラックレザーストラップを組み合わせたことで、重厚感や高級感も演出し、A.ランゲ&ゾーネらしい格式高い一本に仕上げられている。

シグネチャーとなるオフセンターデザインを採用

「ランゲ1・タイムゾーン」は多くの情報量がありながら、整然とした文字盤デザインも大きな特徴。シグネチャーとなるオフセンターデザインが採用され、文字盤の左半分を占める大きなホームタイム、右下部に配されたセカンドタイムゾーン、3時位置のパワーリザーブ表示、ホームタイムとセカンドタイムと連動するリング状のデイナイト表示などをバランス良くレイアウト。さらに24都市リングが文字盤外周に配置されるが、これらはすべて瞬時に読み取ることができる。また独自の同期メカニズムの搭載によって、セカンドタイムゾーンの時刻をホームタイムに設定が可能。サマータイムマーカーでは、三角インデックスの中のカラーによって、該当のタイムゾーンでのサマータイムの有無が確認できる。

自社製ムーブメント、キャリバーL141.1

「ランゲ1・タイムゾーン」には、自社製ムーブメントとなるキャリバーL141.1を搭載。ロングパワーリザーブを謳うムーブメントは通常、ゼンマイを納める香箱を1個から2個に増やしているが、キャリバーL141.1は1個の香箱で72時間のパワーリザーブを実現。1時間に2万1600 回振動する自社製のフリースプラング式ヒゲゼンマイ、チラネジテンプなど、名門ウオッチメゾンならではのディテールが盛り込まれたムーブメントとなる。ケースバックはシースルー仕様なので、時計を裏返せばムーブメントの姿を鑑賞可能だ。

A.ランゲ&ゾーネ「ランゲ1・タイムゾーン」 Ref.136.025 価格問い合わせ/手巻き(Cal.L141.1)、毎時2万1600振動、72時間パワーリザーブ。プラチナ950ケース(シースルーバック)、ブラックレザーストラップ。サファイアクリスタル風防。直径41.9mm、厚さ10.9mm。3気圧防水。

 

「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」にも新バリエーション

パーペチュアルカレンダー、ムーンフェイズ、クロノグラフを備えるハイコンプリケーションウオッチ「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」にも、新バリエーションが登場。ピンクゴールド製文字盤と18Kホワイトゴールド製ケースのコンビネーションモデルとなり、世界100本限定生産でブティックのみでの販売となる。くすみ感のあるピンクゴールドの文字盤にレイルウェイ型の分目盛りやアラビア数字インデックス、深いブルーで描いた針を採用し、歴史的価値のあるヴィンテージのようなクラシカルな表情が本機の特徴。631個のパーツで構成される自社製の手巻きキャリバーL101.1を搭載しており、永久カレンダー機構だけでも211個のパーツ、クロノグラフ機構で206個のパーツが使われている。

3つの複雑機構を搭載する自社製キャリバーL101.1

A.ランゲ&ゾーネの商品開発ディレクター、アントニー・デ・ハスは、キャリバーL101.1について以下のようにコメントしている。

「3つの伝統的な複雑機構を搭載する自社製キャリバーL101.1は、最も複雑なムーブメントのひとつです。一つひとつの技術的傑作を融合することは、設計者にも時計師にも同等に大きなチャレンジになることを意味します。それは、全てのメカニズムの微調整やマイナーチェンジ、調整工程には、ハイレベルの手先の器用さや高度な専門技術が必要となるからです」

この言葉を裏付けるかのように、キャリバーL101.1は高性能を誇り、複雑時計機構の最高峰のひとつに数えられるラトラパント・クロノグラフ(スプリットセコンド)を搭載し、従来のクロノグラフ機能に加えて、ラップタイム計測、タイムの比較、60秒以内の中間タイム計測が可能。ストップウオッチは6分の1秒の精度で計測可能で、ダイアル外周の分目盛りに加えられた目盛りで正確な数値を示す。永久カレンダーは高度なメカニズムにより、手動で修正せずとも数十年に渡って、うるう年も考慮した日付、曜日、月を表示。「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」でカレンダー表示の修正が必要になるのは今から約80年後、グレゴリオ暦の規則からうるう年とならない2100年の3月1日のみとなる。高精度のムーンフェイズ表示も長期間継続するよう設計されており、地球の周りを回る月の朔望月の経過を忠実に再現し、1日分の誤差が発生するのは122.6年後になる。

A.ランゲ&ゾーネ「1815 ラトラパント・パーペチュアルカレンダー」 Ref.421.056FE 価格問い合わせ/手巻き(Cal.L101.1)、毎時2万1600振動、42時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールド(シースルーバック)、ダークブラウンレザーストラップ。サファイアクリスタル風防。直径41.9mm、厚さ14.7mm。3気圧防水。世界限定100本(ブティック限定)。

 

問い合わせ先:A.ランゲ&ゾーネ TEL.03-4461-8080 https://www.alange-soehne.com/ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/三宅裕丈

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