複雑な色彩表現で腕時計の文字盤を幻想的に演出【オリエントスター】による天体ショー

オリエントスター(ORIENT STAR)】は、こだわりが生み出す趣味性の高いコレクションを特徴とし、国内外を問わず支持されている日本の時計ブランドだ。新作となる「オリエントスター M34 F7 セミスケルトン」「オリエントスター M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」はともに、天体に由来する個性豊かなデザインで注目を集める。


「オリエントスター M34 F7 セミスケルトン」

 

実機を手に取ってこそわかるオリエントスターの技術

オリエントスターは、“「輝ける星」と呼ばれる機械式時計を作りたい”という想いと共に1951年に誕生した国産時計ブランドである。以来、世界に誇る日本の時計製造技術を駆使した高品位ウオッチを、手の届きやすい価格帯から展開。グローバルで好評を博してきた。もちろん、ここに取り上げたセミスケルトンとメカニカルムーンフェイズも同じく、最上位に位置付けられる「Mコレクションズ」ながら、自社製ロングセラームーブメントの採用などにより価格設定は極めて魅力的だ。ちなみに、セミスケルトンにあるM34と、メカニカルムーンフェイズにあるM45とは、メシエ天体ガイドにおける星団を指す。日本では「すばる」の名でも知られるプレアデス星団のM45に、ペルセウス座の散開星団のM34と、名前からして天体が感じられる。


「オリエントスター M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」

 

両モデルともに着色を施した白蝶貝の文字盤を採用。この技法はオリエント時計が長きに渡り熟成を重ねてきたもので、現代では表現できる色数が増えてより味わい深いグラデーションが可能となった。だからこそ、「オーロラ」「田沢湖に映る月」といった表現の難しいテーマにも果敢に挑み、それを達成できたのだろう。しかも350本限定の「メカニカルムーンフェイズ」は、日本画家の西野正望氏に時計をイメージした作品の制作を依頼するという力の入れようだ。時計自体も文字盤中央に配されたOSロゴの透かしパターンなど、個性的な意匠を満載するなど魅力は十分。初登場から20 年の時を経て進化し続ける「セミスケルトン」と共に、ぜひ手に取ってオリエントスターの優れた技術を楽しんでほしい。

 

神秘的なオーロラが出現


「オリエントスター M34 F7 セミスケルトン」 Ref.RK-BY0001A 14万3000円

セミスケルトン製造20周年の節目に発表された最新作。9時側の開口部に見られるテンプ受け形状は2016年に意匠権も取得したアイコンだ。中央部が暗くなる垂直方向のグラデーション文字盤は、白蝶貝を切り出したのちに塗装を行う工程を経て製作。シャープなケースやHコマ型ブレスレットに加えて時分針にも鏡面と筋目の磨き分けを行い、上質な雰囲気と高い視認性を両立した。

スペック:自動巻き(自社製Cal.F7F44)、50時間以上パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、サファイアクリスタル風防。直径40mm、厚さ13mm。10気圧防水。

 

手首で愉しむ湖面の月光


「オリエントスター M45 F7 メカニカルムーンフェイズ」 Ref.RK-AY0120A 22万円

オリエントスターの製造拠点がある秋田県を代表する「田沢湖」に着想を得た月齢表示モデルの第2弾。夜空に漂う雲の間から月の光が湖面へと挿し込む情景に着想を得た本作は、白蝶貝を用いたグラデーション文字盤で日本最深の湖が見せる多彩な表情を再現。9時位置にテンプがある前提での月齢表示と日付表示の同軸配置は同社の特許技術だ。

スペック:自動巻き(自社製Cal.F7M65)、50時間以上パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、本ワニ革ストラップ(交換用ステンレススチールブレスレットが付属)、サファイアクリスタル風防。直径41mm、厚さ13.8mm。5気圧防水。限定350本。

 

問い合わせ先:オリエントお客様相談室 TEL.042-847-3380 https://www.orient-watch.jp/orientstar/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/水藤大輔(WATCHNAVI) Photo/吉江正倫

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