ウオッチナビ編集部が選ぶレトロデザインのダイバーズ3選

ダイバーズの時計の中でも昔のディテールを取り入れたレトロなデザインは、人気を集めておりトレンドのデザインといえる。そんなレトロなデザインのダイバーズをウオッチナビ編集部が3本セレクトして紹介する。

往年の名機を再現した「ロンジン レジェンドダイバー」

今回、発表された「ロンジン レジェンドダイバー」は、デザインと機能を徹底的に追及し、ヴィンテージライクなスタイルに最新テクノロジーを秘めた特別な一本に仕上げられている。1959年、水中探査用に開発され、画期的なスーパーコンプレッサーケースを採用したダイバーズモデルがデザインソースとなり、本機の外観的な特徴となるインナー式の回転式ベゼルと2つのねじ込み式リューズはまさにオリジナルのディテールを忠実に再現したものである。

時刻表示と潜水時間の計測に特化した文字盤デザイン

オリジナルと同じく39mm径が採用されたラウンドケースには、ローマン数字とバーインデックスで描かれる文字盤と回転式ベゼルを装備。文字盤に日付表示は設けず、インデックス、時・分・秒針はホワイト一色で統一し、時刻表示と潜水時間の計測に特化した、シンプルかつ明瞭なデザインとなっている。時刻を表示する細長いインデックスにはスーパールミノバ、3・6・9・12のアラビア数字と、それに沿うように配された長方形には夜光塗料が施されており、状況を問わずスムーズな読み取りが可能だ。異なる塗料を採用したことで、デザイン性と視認性のどちらも向上。また、ドーム型サファイアクリスタルの両面には多層反射防止加工を施し、文字盤内の情報はより見やすくなっている。

耐磁性にも優れるムーブメント、Cal.L888.6を搭載

ステンレススチール製ケースはポリッシュ仕上げとサテン仕上げが交互に施され、ねじ込み式のケースバックには、コレクションのシンボルであるダイバーが正位置で刻印。潜水時間を計測するインナー双方向回転ベゼルは、ケース2時位置のリューズで操作し、4時位置のリューズで時刻の調整は行える。ダイバーズウォッチ(ISO 6425)認定を取得した300m防水ダイバーズであり、ムーブメントには耐磁性とシリコン製ヒゲゼンマイを備えたロンジン独自のキャリバーL888.6を搭載。パワーリザーブは最大72時間を誇り、COSC(スイス公式検定協会)クロノメーター認定を受けたムーブメントとなる。ISO764ベンチマーク規格の10倍の耐磁性も実現しており、スマホ、タブレット、PCなどのデジタル機器に囲まれる現代人にとっては最も実用的な機能といえるだろう。

ロンジン「ロンジン レジェンドダイバー」 Ref.L3.764.4.90.6 49万8300円/自動巻き(Cal.L888.6)、毎時2万5200振動、約72時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。ドーム型サファイアクリスタル風防。直径39mm、厚さ12.7mm。30気圧防水。

問い合わせ先:ロンジン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7350 https://www.longines.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

 

2カウンターやスケール付き回転ベゼルがミッドセンチュリーを想わせる

 

オリスの最新作は、同ブランドとしては久しぶりのクロノグラフとなる「ダイバーズ65 クロノグラフ」。ベースモデルは、1965年にブランド初の潜水時計として開発された傑作をルーツとする「ダイバーズ65」で、ミッドセンチュリーを感じさせるデザインが魅力。とくにクロノグラフの積算計(3時位置が30分計、9時位置がスモールセコンド)が横並び2つの、いわゆる“2つ目”となっており、ノスタルジックな雰囲気を持つ。

一方、搭載ムーブメントはスイスに拠点を置くセリタ社製の自動巻きムーブメント「キャリバーSW510」に、オリスが独自に改良を加えた「キャリバーOris 771」であり、信頼の置ける先進的なメカを採用している。これを守るステンレススチールケースは直径40mmで、クロノグラフとしては扱いやすい大きさ。このサイズもミッドセンチュリーを想起させるもので、ねじ込み式のケースバックにはオリスがかつて使っていた旧ロゴに加え、使用素材や防水性能を示す刻印がなされている。

ストラップの選択肢は2種類。ヴィンテージウオッチに見られるリベットの加工をデザインとして取り入れたステンレススチールブレスレット、またはチェルボボランテ製の鹿レザーストラップ(スイスで害獣として駆除された野生の鹿革を、環境負荷の少ない植物タンニン鞣しで仕上げたストラップ)から選べる。いずれも見た目は古風だが、耐久性が確保されており、アプライドインデックスを用いたモノクロームカラーの文字盤と相性が良い。そのほか、逆回転防止ベゼル上のミニッツスケールのデザインや緩やかな弧を描いた風防のフォルムも、古き良き時代の機械式時計をイメージさせるものといえる。

オリス「ダイバーズ65 クロノグラフ」 Ref.01 771 7791 4054-07 8 20 18 67万6500円/自動巻き(Cal.Oris 771)、毎時2万8800振動、48時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット、サファイアクリスタル風防(両面ドームシェイプ、内面無反射加工)。直径40mm。10気圧防水。

問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp-JP/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

 

38mm のコンパクトサイズに仕上げた新作

 

セイコー5 スポーツは1968年の誕生以降、50年以上の長きに渡り、優れた耐久性と信頼性で世界中から支持されてきたブランド。2019年、多様性を象徴する“5つのスタイル”をコンセプトに、新生セイコー5 スポーツとして国内で再展開。 55周年を迎えた今夏は、アクティブなシーンを彩るスポーツスタイルに、38mm径のコンパクトモデルが登場する。

セイコー5 スポーツの魅力を凝縮し、レトロカラーを組み合わせて新たな個性を付与。2019年より42.5㎜のケースサイズで展開する「SKXモデル」の造形や優れた視認性はそのままに、38㎜にダウンサイズすることで、腕馴染みが良くなっている。

ダイアルレイアウトは、実用性に優れたオーソドックスなスポーツウオッチのデザインを採用。特徴的な「三角・丸・俵型インデックス」を活かしながら、80年代に人気を博したダイバーズモデルをオマージュしたカラーリングを取り入れた。定番のブラック以外にも、レトロな雰囲気を生み出すグリーンや、スポーツカラーの定番オレンジ、様々なファッショに合わせやすいホワイトモデルがラインナップする。

セイコー5 スポーツ「SKX Sports Style」 Ref.SBSA229 4万700円/自動巻き(Cal.4R36、手巻き付き)、毎時2万1600振動、約41時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット、ハードレックス風防。直径38mm、厚さ12.1mm。10気圧防水。

問い合わせ先:セイコーウオッチ お客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈、平野翔太(WN編集部)

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