1775年創業の名門時計ブランド【ブレゲ（BREGUET）】から、今年（2024年）の干支である龍に祝意を表した2本の特別なタイムピースが登場。「クラシック ダブルトゥールビヨン5345 辰年限定 スペシャルエディション」は世界限定28本で価格問い合わせ。「クラシック 7145 辰年限定」は世界限定8本で価格は1123万1000円（税込）となる。
ダブルトゥールビヨンを備えた「クラシック」の特別仕様
「クラシック ダブルトゥールビヨン5345 辰年限定 スペシャルエディション」は、2つのトゥールビヨンが時刻表示の一部を担う、ブランド独自のダブルトゥールビヨンを備えた「クラシック」の特別仕様となる。最大の見どころは、2つのトゥールビヨンの間を手作りのゴールド製の龍が飛翔する文字盤の意匠だ。中国文化において、力、勇気、気高さ、不屈、そして成功の象徴である龍と、世界三大複雑機構の一つに数えられるトゥールビヨンが巧みに調和しており、ブレゲというブランドの圧倒的な技術力に基づいたデザイン力を遺憾なく発揮。この龍は、マザーオブパールを手にしているが、これは龍にパワーを与え、また賢明さを表すとされる宝珠を表現したディテールとなる。
手巻きムーブメント、キャリバー588N1を搭載
雄々しい龍の姿に目を奪われるが、脇を固めるディテールも素晴らしく、サファイアのアワーサークルのローマ数字とミニッツトラックはレーザーで刻印され、その後、ブラックの塗装を施して、表情にアクセントを加えている。フランジに刻印されたローマ数字のインデックスにも、ブラックの塗装を施すこと、チャプターリングの数字の影を表現した。本機を駆動させるのは、749個の部品から成り、振動数2.5Hzで60時間のパワーリザーブを備える手巻きムーブメント、キャリバー588N1。装飾も美しく、ロジウム加工が施されたゴールド製の回転プレートには、扇モチーフの手彫りギヨシェが施され、アンスラサイトブラックのガルバニック仕上げとなる地板の下のゴールドのブリッジには、クル・ド・パリ仕上げのギヨシェ彫りが施されている。時計を裏返せば、シースルーバックからもひとつひとつの装飾を存分に眺めることができる。
本機は、龍の姿や色をオーダーに応じてパーソナライズに対応。さらにローマ数字、針、ストラップのカラーも、バリエーション豊かなブレゲのデザインからセレクトできるので、唯一無二のタイムピースを手にすることが可能だ。
ブレゲ「クラシック ダブルトゥールビヨン5345 辰年限定 スペシャルエディション」 Ref.5345PT/1S/9XU 05 価格問い合わせ／手巻き（Cal.588N1）、60時間パワーリザーブ。プラチナケース（シースルーバック）、ブラックアリゲーターストラップ。直径46mm、厚さ16.8mm。
グラン・フー エナメルの技法を用いた文字盤に注目
もうひとつの特別仕様となる「クラシック 7145 辰年限定」は、18Kローズゴールド製のケースに、チャプターリングとセンターを異なる濃淡のクリムゾンレッドで仕上げた文字盤を備える。習得した職人が限られる装飾技術、グラン・フー エナメルの技法を用いて制作されたもので、この文字盤上には、手彫りによる18Kローズゴールド製の龍をレイアウト。文字盤4時位置に配された宝珠を模した天然のホワイトマザーオブパールを、龍が注意深く見守るような構図が何ともユニークだ。ローマ数字、ミニッツトラック、雲はローズゴールドのパウダーで描かれており、チャプターリングには、ゴールドでデザインされた12個の丸いアワーマーカーをセット。さらに、時刻はブランドのシグネチャーである先端に穴が開いたブレゲ針が表示することになる。
わずか2.40mmの厚さとなるキャリバー502.3
本機には、わずか2.40mmの厚さとなり、ブレゲの中でも最も薄いムーブメントのひとつであるキャリバー502.3を搭載。この162個の部品からなるムーブメントは、シリコン製のひげゼンマイとアンクルを使っており、腐食耐性や耐摩耗性に加え、磁場の影響を受けず時計の精度を向上。シースルーバックからは、円形のバーリーコーンパターンの手彫りギヨシェを施したゴールド製ローターが楽しめる。
ブレゲ「クラシック 7145 辰年限定」 Ref.7145BR/25/9WU 05 1123万1000円／自動巻き（Cal.502.3）、45時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース（シースルーバック）、チェスナッツブラウンアリゲーターストラップ。直径40mm、厚さ6.9mm。3気圧防水。世界限定8本。
問い合わせ先：ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211 https://www.breguet.com/jp ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text／三宅裕丈
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