ミニマルでラグジュアリーな「トンダPF」にニュアンスカラーを纏った3モデルが登場

自社一貫生産体制を行うスイスのマニファクチュールブランド【パルミジャーニ・フルリエ(PARMIGIANI FLEURIER)】が最新作を発表。人気コレクション「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」よりニュアンスカラーをデザインテーマとした3モデルがレギュラー展開で発売。価格は各440万円(税込)となる。

「トンダPFスポーツクロノグラフ」の2024年モデル

 

ブランドの中核をなす「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」コレクションの2024年モデルは、ニュアンスカラーのミラノブルー、アークティックグレー、ロンドングレーを用いた3型が用意された。テーマカラーで表現される文字盤のインダイアルとブレスレットの絶妙なコンビネーションが、本機最大の見どころとなっている。

ギヨシェで飾られた美しい文字盤

インダイアルとフランジを同じニュアンスカラーで揃える文字盤は、光を美しく反射するクル・トリアンギュレールパターンのギヨシェで飾られており、見る角度によって色調が変化。3時位置に30分計、6時位置にスモールセコンド、9時位置に12時間計が配され、4時30分位置には日付表示も設置されるが、情報量の多さを感じさせないレイアウトが秀逸。立体感のあるバーインデックス、中抜きされた時分針、スラリと伸びた秒針など緻密なディテールにも注目しておきたい。また、アウトドアでも耐えられるようにタフに設計されるコーデュラ素材のブレスレットは、馬具職人が用いるようなサドルステッチを施したことで、カジュアルと高級感がブレンドした絶妙な仕上がり。継ぎ目がなく、ブレスレットとケースが一体化しているかのような仕上げも特徴のひとつとなる。

自社製自動巻きムーブメント、キャリバーPF070

ステンレススチール製の42mm径ケースには、通常のモデルよりも刻みが強調されたローレット加工のベゼルを装備。時計の心臓部にはCOSC認定の自社製自動巻きムーブメント、キャリバーPF070が搭載される。同ムーブメントは毎時3万6000振動で、65時間のパワーリザーブを備える実用性を持ちながら、22Kローズゴールドを用いたローターと職人の手作業で面取りされるサテン仕上げのオープンワークブリッジなど丁寧な仕上げも素晴らしく、シースルーバックからはその洗練を極めた姿を鑑賞できる。

二面性を鮮やかに体現するタイムピース

本機について、パルミジャーニ・フルリエのCEOを務めるグイド・テレーニは次のように語っている。「トンダPFスポーツ2024コレクションの製作にあたり、自然がもたらす静謐な美しさをミラノブルー、アークティックグレー、ロンドングレーの色調に表現しました。どのピースも、人生の気ままなひとときに優雅なタッチをもたらすようにつくられており、フォルムと機能の両方を語るミニマリストのラグジュアリーを体現しています。このコレクションは、時計の精度と洗練されたスポーティな美しさを重ねて、シンプリシティに美しさを、活発な優雅さの中にスタイルを見出す人々のためにデザインされています」。

このコメントから分かるように、伝統的な機械時計の格式や気品を保ちつつ、日常生活のあらゆる場面で使うことを目的として本機は開発されている。スポーティでありながらドレッシーであり、シンプルでありながらエレガントという二面性を鮮やかに体現する出色の出来栄えだけに、「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」が多くの時計ファンを魅了することは間違いなさそうだ。

パルミジャーニ・フルリエ「トンダ PF スポーツ クロノグラフ」 Ref.PFC931-1020002-400182 440万円/自動巻き(Cal.PF070)、毎時3万6000振動、65時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、ラバーストラップ。サファイアクリスタル風防(反射防止加工)。直径42mm、厚さ12.9mm。10気圧防水。

 

問い合わせ先:パルミジャーニ・フルリエ TEL.03-5413-5745 https://www.parmigiani.com/jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈