若年層の時計購入率が上昇する昨今。高価格帯や小サイズのウオッチが売れ始めるなど、時計業界に新たなトレンドが誕生しています。
こうした店頭でのトレンド変遷をもとにした「2018年のヒット作」を、全国有力正規店に聞きました。果たして、実際の“売り”に直結するだろうとプロが認めた人気時計のリアルな実態とは!?
ゼニス「デファイ エル・プリメロ21 ブルー」
ゼニスが誇るハイビートキャリバー「エル・プリメロ」にモジュールを追加し、1/100秒単位で計測可能とした独創クロノグラフ。新作ではムーブメントのプレートをブルーに仕上げたバリエーションが登場しました。
【時計店のコメント】
「20代のお客様が高級時計を購入される傾向が強まったように感じます。そういった方に是非提案したい一本ですね」(COMMON TIME/森崎啓介さん)
ユリス・ナルダン「クラシコ マニュファクチュール グラン・フー」
炎が出るほどの高温で釉薬を焼成する「グラン・フー」は、エナメル文字盤を作る技法の一つ。昨年発表のブルーに続く形となるブラック文字盤も、もちろんユリス・ナルダン傘下の名窯ドンツェ・カドラン製です。シリシウム製ひげゼンマイ搭載を備えたマニュファクチュールキャリバーUN-320を搭載。
【時計店のコメント】
「2〜3年前ほど前からお客様の時計に対する予備知識が深まっているように思います。今年は、個人的にも好きな名門、ユリス・ナルダンに期待しています!」(小田急百貨店/中山裕達さん)
ヴァシュロン・コンスタンタン「フィフティーシックス・ オートマティック」
1956年に発表されたモデル「リファレンス 6073」のデザインを継承した新しいコレクションは、SSケースの三針モデルが驚異のエントリープライスで登場。マルタ十字の4枝から着想を得たラグなど、ハイエンドブランドの技術と伝統はしっかり反映されています。
【時計店のコメント】
「フィフティーシックスは、ヴァシュロン・コンスタンタンを所有するという夢を叶えてくれる一本。こうした幅広い方に受け入れられそうなウオッチが増えています」(日新堂/稲月友和さん)