スイスの高級ブランド「オーデマ ピゲ」がモントルー・ジャズ・フェスティバルを開催&インホテック社の過半数株式を取得

スイスのオートオルロジュリー マニュファクチュール【オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)】は創業150周年を記念し、2025年7月16日に第3回目となる「オーデマ ピゲ パラレル」を開催した。会場には約1000名のゲストが集まり、熱気と感動に満ちたライブコンサートとなった。

オーデマ ピゲが奏でる、ジャズとビートの饗宴

このイベントは、オーデマ ピゲが2019年よりグローバルパートナーを務める「モントルー・ジャズ・フェスティバル」にて行われる特別プログラムであり、通常のフェスティバルプログラムとは異なる秘密のロケーションでアーティストがパフォーマンスを披露する。今年はレマン湖を見下ろすヴーヴリーの旧発電所跡にステージを設け、世界的DJであるアレックス・ワン、クロエ・カイエ、ペギー・グーが出演した。アレックス・ワンがディープハウスで観客を魅了し、クロエ・カイエがエレクトロ・サウンドで熱気をさらに高め、クライマックスには韓国の新星ペギー・グーが登場。電撃のようなビートが響き渡り、観客を熱狂の渦へと導いた。

サプライズで発表された会場は1964年に建設され1999年に稼働を停止した発電所跡であり、オーデマ ピゲの精神とインスピレーションが息づく特別なステージに変貌した。創業150周年という節目にふさわしい、忘れられない一夜となった。

インホテック社の過半数株式を取得

スイスのオートオルロジュリー マニュファクチュール、オーデマ ピゲは2025年8月、スイス時計産業のエコシステムを強化し、自社の産業的独立性を保つため、インホテック社(INHOTEC SA)の過半数株式を取得した。インホテック社は長年にわたりオーデマ ピゲの信頼できるサプライヤーである。この投資は両社の良好な関係を基盤とし、共通の長期的な産業ビジョンを反映するとともに、同社のスイス時計産業における地位強化と長期的発展を支援するものだ。また、オーデマ ピゲがスイス時計産業全体と自社の産業的独立性を維持・強化するというコミットメントを示すものでもある。

インホテック社は引き続き独立した企業として現行の社名で運営を継続し、ポートフォリオ内のすべての時計ブランド(既存・将来を含む)にサービスを提供する。創業者兼CEOであるアレクサンドル・エメは、今後も重要な少数株主としての立場を維持し、事業の継続性と長期的ビジョンを担保する。またCEO兼取締役会長として、持続的な成長と成功に向け中心的な役割を果たし続ける。

オーデマ ピゲは、インホテック社に戦略的・財務的支援を行う一方で、同社の運営上の自律性を維持する。経営判断や産業活動、取引関係はすべてインホテック社の経営陣の責任下にある。さらにオーデマ ピゲは、サプライチェーン全体におけるパートナーの多様性と独立性を推進している。今回の投資は、スイス高級時計産業における精密技術の未来を確保し、産業基盤全体の強化に寄与することを目的としている。オーデマ ピゲのチーフ インダストリアル オフィサー、ルカス・ラッジは「インホテック社の継続的成功を支援し、時計産業全体に活力をもたらす取り組みに貢献できることを誇りに思う」とコメントしている。

 

問い合わせ先:オーデマ ピゲ ジャパン TEL.03-6830-0000 https://www.audemarspiguet.com/ja

Text/平野翔太(WN編集部)

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