天然のアベンチュリンを用いた唯一無二の文字盤を備える一本針時計「パンゲア アベンチュリン」【マイスタージンガー】

“シングルハンド”の機械式時計を製造するドイツブランド【マイスタージンガー(MEISTERSINGER)】がニューモデルを発表した。文字盤にアベンチュリン・クォーツを採用した「パンゲア アベンチュリン」をリリース。価格は55万円(税込)。

自然が生み出した希少なアベンチュリンを使用

2001年、ドイツ・ミュンスターで誕生したマイスタージンガーは、唯一無二の機械式時計を作り続けるブランドだ。すべてのモデルに共通するシングルハンドは、分刻みの喧騒から所有者を解き放ち、静かに流れる時間の概念を体現する。この独自の哲学は高く評価され、これまでに30回以上の国際的なデザイン賞を受賞。その卓越した技術と感性は、本物のアベンチュリンを用いた新コレクション「パンゲア アベンチュリン」に凝縮されている。

時計の文字盤に使われるアベンチュリンの多くは、きらめくガラスなどの人工素材が一般的だ。しかし、マイスタージンガーが「パンゲア アベンチュリン」に選んだのは、自然が生み出した希少なアベンチュリン・クォーツ。深い青の石に散りばめられた微細な結晶が、光を受けて特別な輝きを放つ現象“アベンチュレッセンス”は、ひとつとして同じきらめきはなく、まさに唯一無二のもの。この天然石を文字盤として加工するには、均一な色合いと構造を持つ高品質な石が求められ、非常に繊細な職人技が必要とされる。そのため、本物のアベンチュリンを文字盤に採用するブランドはごくわずかとなる。

365スタイルを採用したレトロ感漂う文字盤デザイン

この格別な美しさを持つ文字盤には、懐中時計が主流だった時代を思わせるクラシカルなデザイン“365”を採用。ヴィンテージ感あふれるフォントで描かれたゴールドのアラビア数字インデックスは、アベンチュリンの深いブルーと魅惑的なコントラストを生み出し、見る人を引きつける。ブランドロゴは12時位置に、そして6時位置には本機ならではのディテールとして「Aventurine」の文字をレイアウト。40mm径のステンレススチール製ケースは、スリムなベゼルが文字盤の美しさを際立たせる計算された設計で、手首に収まりの良いサイズ感も心地よい。

両面で“見る”喜びを与えてくれるタイムピース

「パンゲア アベンチュリン」の心臓部には、信頼性の高いスイス製自動巻きムーブメント、キャリバーセリタ SW200を搭載。6本のネジでしっかりと固定されたシースルーバックからは、その精緻なメカニズムを心ゆくまで鑑賞可能だ。文字盤側ではアベンチュリンの幻想的な輝きを愛で、裏蓋側では機械の鼓動を楽しむ。両面で“見る”喜びが用意されていることも、本機の大きな魅力といえよう。時間を知るだけでなく、特別な価値を持ったマイスタージンガーならではの意欲作である。

マイスタージンガー「パンゲア アベンチュリン」 Ref.PMN9908AV 55万円/自動巻き(Cal.セリタ SW200)、約38時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カウハイドレザーストラップ、サファイアクリスタル風防。直径40mm、厚さ11.7mm。5気圧防水。2025年9月上旬販売予定。

 

問い合わせ先:サイプレストレーディング TEL.06-6459-4140 https://meistersinger-watches.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。

Text/三宅裕丈

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