アルミケース・ロータリースイッチ・シンメトリック角型 個性派クオーツウオッチをまとめて紹介

ルミノックス(LUMINOX)】はこのたび、新たなベア・グリルス ウオッチシリーズ「ベア・グリルス サバイバル ランド 3710 シリーズ」を発表した。極限の環境にも耐える時計として、2020年に英国出身の元軍人でサバイバル冒険家ベア・グリルス氏と公式パートナーシップを締結。これまでに30以上のモデルを展開してきたが、今回のシリーズはブランド初となる素材“ALUMI-NOX”を採用している。シリーズ名とコレクションのDNAを継承する本作は、過酷な地形や厳しい環境下での使用を想定しながらも、驚異的な軽量性を実現。ベア・グリルス氏の探検心と、極限に挑むサバイバルスピリットを称えるモデルに仕上がっている。

超軽量アルミニウムケースがもたらす革新

 

洗練されたフィールドウオッチデザインと、ルミノックスが誇る堅牢な耐久性を融合。航空宇宙グレードの超軽量アルミニウムケースを採用し、長時間のアウトドア活動においても快適な装着感を実現している。このアルミニウムは、軽量でありながら高い耐食性を誇り、湿気に対する自然な防護バリアを形成。さらに耐磁性を備え、過酷な環境下でも正確な時刻を刻み続ける。

「ALUMI-NOXの導入は、ルミノックスの耐久素材開発における大きな進歩である」と、グループプロダクトディレクターのピエリック・マルクー氏は語る。この航空宇宙グレードのアルミニウムは、優れた強度対重量比を持ち、高い耐食性とモダンな質感を実現。アウトドアを愛するすべての人々にとって、真のゲームチェンジャーとなるだろう

過酷な環境下でも視認性を確保

砂目調の文字盤は視認性を高め、時針に搭載された【ルミノックス・ライト・テクノロジー(LLT)】が暗闇を含むあらゆる環境で25年間の発光を実現。オレンジのリューズ、10時位置の象徴的ロゴ、ケースバックに刻まれた「Never Give Up」のモットーなど、ディテールの随所にベア・グリルス氏の精神が息づく。カラーはサンドとアントラサイトの2種類。ケース径43mm、スイス製クォーツムーブメント(RONDA)、反射防止コーティング付きサファイアクリスタルガラスを採用。それぞれサンドまたはブラックのラバーストラップを組み合わせ、10気圧防水と14個のLLTを搭載する。昼夜を問わず、陸上探検で確かな視認性を発揮する一本だ。

ルミノックスは常に“冒険に耐える時計”の限界を押し広げてきた。ベア・グリルス サバイバル ランド 3710 シリーズは、その精神を体現する先端イノベーションモデルであり、「決して諦めない者」を装備するための真のツールである。

ルミノックス「ベア・グリルス サバイバル ランド 3710 シリーズ」 Ref.3717 9万3100円/クオーツ。ALUMINOXケース、ラバーストラップ、サファイアクリスタル風防。直径43mm、厚さ12.4mm。質量66g。20気圧防水。

 

問い合わせ先:LuminoxTOKYO(ルミノックストウキョウ) TEL.03-5774-4944 http://www.luminox.jp

 

多くの宇宙飛行士に愛用された名機を現代に再構築

 

【セイコーセレクション】が、1980年代に“Rotocall(ロトコール)”の名で親しまれたロータリースイッチ搭載デジタルウオッチをデザイン復刻。レギュラーモデル3種と、『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデル2種を、11月14日(金)に発売する。価格は7万1500円(税込)~となる。

復刻のベースとなったのは、1982年に発売され、ファンの間で“ロトコール”の愛称で親しまれたモデルである。当時、セイコーのデジタルウオッチを象徴した八角形のロータリースイッチを搭載し、回転操作によってモードを切り替える独自機構を採用。ユニークなデザインと高い実用性で、多くの宇宙飛行士に愛用され、海外でも高い人気を博した。

37mmケースに収まる独創的デザイン

本作は、1982年モデルの手書き図面をもとに、独創的な特徴を忠実に踏襲しながら、現代技術によって質感と機能を進化させたデザイン復刻である。最大の特徴であるロータリースイッチ機構を、オリジナルとほぼ同サイズの37mmケースに搭載。メタルブレスレットはコマのピッチが短いオリジナルデザインを継承し、心地よい重量感と快適な装着性を両立している。ヘアラインと鏡面仕上げを巧みに使い分けることで、スタイリッシュかつ上質な印象に仕上がっている。デジタル表示部にはオリジナルフォントを再現。八角形パーツを回転させることで、アラーム、タイマー、ストップウオッチなど多彩な機能を直感的に切り替えることができる。3モデルともアルミニウム製の表示板を採用し、1980年代の人気カラーリングをオマージュしたレトロな雰囲気を漂わせる。

セイコー セレクション「Sシリーズ」 Ref.SBJG021 7万1500円/クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット、ハードレックスガラス。直径37mm、厚さ10.6mm。質量107g。10気圧防水。

『宇宙兄弟』とのコラボレーション限定モデル

 

人気漫画『宇宙兄弟』(小山宙哉氏原作)は、2025年から2029年の世界を舞台に描かれる近未来SF作品で、総発行部数3130万部を超えるロングセラーである。物語の始まりの年「2025年」に発売されることに小山氏が共感し、今回のコラボレーションが実現した。

SBJG023は兄・南波六太(ムッタ)の宇宙服をイメージし、シルバーカラーのケースに八角形を強調するブラックを組み合わせたデザイン。SBJG024は弟・南波日々人(ヒビト)の宇宙服“ロシアンライトニングゴールド”をモチーフに、ゴールドカラーで統一した。両モデルとも、宇宙空間での着用を想起させるナイロンストラップが付属する特別仕様である。裏蓋には、“WE ARE SPACE BROTHERS PIECE OF CAKE”のシンボルマークを刻印し、『宇宙兄弟』の世界観を表現。限定モデルの証として「LIMITED EDITION」とシリアルナンバーを刻む。さらに、兄弟が再会するシーンを描いたスペシャルボックスに収められるなど、コレクターズアイテムとしての完成度も高い。

セイコー セレクション「Sシリーズ 宇宙兄弟コラボレーション限定モデル」 Ref.SBJG023 8万300円/クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット、ハードレックスガラス。直径37mm、厚さ10.6mm。質量109g。10気圧防水。国内限定824本。

 

問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.seikowatches.com/jp-ja/

 

シンメトリック文字盤と特別刻印を搭載した復刻版

 

1867年創業、フランス時計史にその名を刻む老舗ブランド【LIP(リップ)】が、歴史的名品「Churchill(チャーチル)」の系譜を継ぐ特別モデル「チャーチル T24 シンメトリック」が発売。

1930年代に誕生した「チャーチル T18」は、当時としては革新的な長方形ケースとアール・デコ調デザインで、ヨーロッパの紳士たちを魅了した。第二次世界大戦後も製造が続き、1948年にはフランス政府からウィンストン・チャーチル卿に贈呈。ブランドの象徴的存在として現在も語り継がれている。約90年の時を経て、LIPのアーカイブに眠る美学が現代に甦るのである。

日本の感性を取り入れた特別モデル

新作「チャーチル T24 シンメトリック」は、日本チームの提案をもとに開発された特別モデルである。ヴィンテージの魅力を忠実に再現しつつ、日本の美意識を加え、リップのグローバルコレクションとして世界各国で展開される。1930年代のデザインエッセンスを現代的に昇華させ、フランスと日本の美意識が交差する一本である。

文字盤にはシンメトリックなギヨシェ模様を施し、中央から放射状に伸びる繊細なパターンが全体の均整を保つ。立体的なアラビア数字インデックスは視認性と高級感を両立させ、6時位置には四角形のスモールセコンドサブダイアルを配置。文字盤のシンメトリー感を損なうことなく、時を刻む。さらにファセット加工のドーフィン針が光を受けて輝き、視認性とエレガントさを高める。ケースは手首に柔らかく馴染むスクエア型で、サイズや風防、インデックスの視認性も現代仕様に調整されており、日常生活に自然に溶け込むデザインである。

ケースバックには、フランス・ブザンソン市のエンブレムを特別に採用している。ナポレオン時代の帝国鷲を起源とし、後に時計の針を象徴として加えたこのデザインは、都市の時計製造の誇りを表現するものである。現在のモデルでは使用されていないエンブレムが、特別エディションとして復刻されているのである。

リップ「チャーチル T24 シンメトリック」 Ref.lip671945 3万3000円/クオーツ。ステンレススチールケース、型押しレザーストラップ。ミネラルクリスタルガラス。縦41×横23mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682 https://www.josawa-watch.com/ikepod.html ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/平野翔太(WN編集部)

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