ウオッチナビ連載「一周回って惚れ込めるカジュアルウオッチ」では、この分野のニューモデルをテーマごとに区分けして紹介している。vol.1ではレトロフューチャーデザイン、vol.2ではアラウンド50mmビッグフェイスのカジュアルウオッチを解説した。今回は、デザイナーズモデル8本の魅力についてひも解く。
【カジュアルウオッチ トレンド 3】腕元にアート=デザイナーズモデル
高級時計には、ブランドの歴史に基づいた、いわば系譜のようなものが多い。風格とも呼ぶべき佇まいが人々を魅了するのだ。一方、カジュアルウオッチはそのフットワークの軽さからプロダクトデザイナーの手を介して、デイリーユースのための機能美を備えているモデルが評価が高い。手頃な価格でグッドデザインを愛でることができるのはメリットで、シンプルながらも個性を主張できるデザイン、フィット感の素晴らしさ、読み取りやすさを追求したものも存在する。これらをアート感覚でコレクションしてみても面白い。
design by エマニエル・ギョエ
1994年、かのマーク・ニューソンと実業家オリバー・アイクによって生まれた「アイクポッド」は、休眠期間を経て2019年に待望の復活を遂げた。往年の意匠を維持しながら、「ロイヤル オーク オフショア」を手がけた巨匠、エマニエル・ギョエによって再考され、現代的なデザインに生まれ変わった。
問い合わせ先:大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682
https://www.josawa-watch.com/ikepod.html
design by ネンド
国内外で活躍する佐藤オオキ氏率いるデザインオフィス、ネンドによるブランドから、旅に着想を得て「飛行機の窓」を模したフォルムのケースが特徴的な一本が生まれた。ミラーホワイトコレクションからの登場の「ウィンドー006」は、ありそうでなかったオリジナリティを求める人に打ってつけ。
問い合わせ先:アイ・ネクストジーイー TEL.03-5496-4317
http://tenten-time.com/
design by ヤコブ・イェンセン
デンマークを代表する世界的プロダクトデザイナー、ヤコブ・イェンセンが手掛けた腕時計。ニューヨーク現代美術館にラインナップされた名シリーズのリデザイン版で、直線と円を組み合わせたユニークなスタイルは、時を経ても不変の美しさを宿す。
問い合わせ先:アイ・ネクストジーイー TEL.03-5496-4317
https://jj-timepieces.jp/
design by アルネ・ヤコブセン
セブンチェアやアントチェアでも知られる、デンマークの建築家兼デザイナーのアルネ ヤコブセンが残したクロックを、腕時計へと変換したのが本機。デンマーク国立銀行の設立時につくられたバンカーズクロックを忠実に再現した。
問い合わせ先:アイ・ネクストジーイー TEL.03-5496-4317
https://arnejacobsen-time.jp/index.html