【スウォッチ(SWATCH)】が、創造性とつながりを軸にした新たな取り組みを相次いで発表した。AIを活用した唯一無二のパーソナライズウォッチを生成する「AI-DADA」と、コミュニティ参加型でポジティブな変化を生み出す「Swatch Rebels for Good」である。デジタルとアート、そしてユーザーの主体性を融合させるこれらのプロジェクトは、創業以来大切にしてきた遊び心とクリエイティブスピリットを新たな次元へ引き上げる試みである。
AIを用いた創造的デザイン体験「AI-DADA」を発表
スウォッチは、AIを活用した次世代パーソナライゼーションプラットフォーム「AI-DADA」を導入すると発表した。ユーザーの創造性を引き出し、真に唯一無二のウォッチを生み出すことを目的とした革新的な取り組みである。本プログラムの核となるのは、スウォッチが提唱する芸術的知能(Artistic Intelligence)の概念である。「芸術的知能とは、想像し、挑発し、創造する人間の生来の力であり、それ自体が知能の一形態である」と定義され、この理念はスウォッチのDNAに深く結びついている。
AI-DADAでは、ユーザーは白紙のキャンバスからデザインを開始し、アイデアを入力するだけで独自のウォッチデザインが生成される。工程は直感的な3ステップで構成され、2分以内にオリジナルのNEW GENTウォッチが完成する仕組みである。さらに、インデックスやムーブメントカラーの選択による細部のカスタマイズも可能であり、デザインスキルの有無を問わずクリエイションを楽しめる点が特徴である。各モデルのケースバックには「1/1」の刻印が加えられ、生成されたタイムピースが唯一の存在であることを象徴する。また、ユーザーには1日3つのプロンプトが付与され、創作プロセス自体を特別な体験として楽しめる仕掛けも施されている。
AI-DADAの名称には、「アーティスティック・インテリジェンス」を示すAIと、1916年にチューリッヒで誕生した前衛芸術「ダダ運動」へのオマージュが込められている。遊び心と実験精神を体現するこのアプローチは、スウォッチが長年築いてきた創造性のレガシーを現代的に発展させるものといえる。
スウォッチは創業以来、アート、音楽、アクションスポーツとの強い結びつきを保ち続け、数多くのアーティストとのコラボレーションを通じて独創的なタイムピースを発表してきた。AI-DADAは、その歴史に新たな章を加え、ユーザー自身を共同制作者へと導く試みである。AI-DADAは2025年11月21日にスイス国内の swatch.com で先行展開され、2026年以降、順次世界展開が予定されている。
新コミュニティプログラム「Swatch Rebels for Good」を開始
スウォッチは、人々の時間をより創造的かつ有意義なものへと導く新プログラム「Swatch Rebels for Good」を発表した。本取り組みは、ポジティブな変化を後押しし、喜びを共有し、コミュニティ間のつながりを深めることを目的としている。参加者は、製品購入やプログラム参加を通じて独自通貨「Swatch Minutes」を獲得でき、60分相当を集めることでアート、音楽、スポーツの分野で提案される創造的プロジェクトへ投票が可能となる。ポップアップ式の音楽スペースや新スケートパークなど、プロジェクトはいずれも生活を楽しく便利にするアイデアで構成され、各ラウンドで選ばれた企画はスウォッチによって実現される仕組みである。
メンバーは、ボランティア活動やワークショップ、優勝プロジェクトの制作協力などを通じてさらに深く関与でき、参加実績に応じて限定バーチャルバッジも獲得できる。スウォッチCEOヴィヴィアン・スタウファー氏は、「本プログラムは単なる購買インセンティブではなく、より創造的で楽しい世界づくりに誰もが参加できる場である」と述べている。
「人生の喜び」「恐れを知らないイノベーション」「ポジティブな挑発」といったスウォッチの価値観を体現する本プログラムは、ブランド創業から続くアート・スポーツ・音楽への情熱を新たな形で結実させたものといえる。「Swatch Rebels for Good」 は2025年11月12日にスペインで先行スタートし、2026年には世界展開される予定である。詳細と登録方法は公式サイトで案内されている。
問い合わせ先:スウォッチ コール TEL.0570-004-007 https://www.swatch.com/ja-jp/home
Text/平野翔太(WN編集部)
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