日本のビジネスマンにこそ伝えたい! 高級時計に宿る職人の「手仕事」の価値

たった一人で腕時計を作り上げる日本人独立時計師・菊野昌宏

世の中のほぼすべての腕時計は、専門メーカーから仕入れた様々なパーツを自前のデザインに組み上げる分業制で作られています。マニュファクチュール(=自社一貫製造)体制を敷くブランドも、やはり自社内とはいえ多くの設計士や技術者がパーツを作っているわけです。

このような多くの人の手作業から成り立つ企業的な時計作りに対し、個人で時計を作り出す人々のことを「独立時計師」と呼びます。彼らのなかには、ベースムーブメントに追加するモジュール製作を得意とする人もいれば、ごくわずかですが歯車ひとつから完全に個人で腕時計を作り出す人もいます。

そうした個人の技術力の優秀性を公認するのが、「スイス独立時計師協会」。時計の本場スイスを拠点にする時計師を中心とした集まりで、主要メンバーには現代の天才時計師フィリップ・デュフォー氏なども名を連ねます。

そして、このグループに日本人で初めて会員になった菊野昌宏氏は、世界でも数少ない「歯車ひとつから完全に個人で腕時計を作り出す」独立時計師なのです。

幼い頃から手先が器用だったという菊野氏は、自衛隊で銃器の整備担当を経て、腕時計製作の道を目指すことになったといいます。きっかけとなったのは、やはり独立時計師の存在。曰く、「腕時計がたった一人でも作れることを知り、世界が変わった」そうです。

時計学校を修了後も学校の設備などを使いながら自身の作品作りに励み、2011年には一つの時計のなかに、日本古来の不定時法と現代の定時法を同時に表示した「不定時法腕時計」を発表。日本人にしかつくりえないオリジナリティを持つこの時計で、菊野氏は日本人で初めて「スイス独立時計師協会」の準会員に、その後2013年には正会員入りを果たします。

パーツの切り出しも一点一点、菊野氏が手作業で行う。こうした地道な作業の連続が、世界に認められた世界に一本の作品となっていく

いまも菊野氏はたった一人で腕時計を作り続けています。「1本作るのに1年近くかかることもありますが、それはご注文いただいた方にご理解いただいています。その代わりに時計を作り始める前にご要望を伺いますし、作業の進み具合などでご連絡のやりとりもします。注文したらあとは待つだけではなく、時計が出来上がっていくことを私と一緒に楽しんでいただけると嬉しいですね」

菊野昌宏「朔望」540万円
かねてから「和時計」を手がけてきた菊野昌宏氏が挑んだムーンフェイズウオッチは、122年で1日分誤差という高精度仕様。直径38mmのケースは、色金と呼ばれる日本独自の合金「黒四分一」と18Kホワイトゴールドを使用。文字盤の装飾、針の焼き入れなども菊野氏の手作業によるもの。手巻き

独立時計師が作り上げる完全ハンドメイドピースは、「手仕事」で作られる腕時計の究極。その細部に至るまでの妥協なき作り込みを、ぜひ「2018小田急ワールドウォッチフェア」でご覧ください。

菊野氏 トークショー&特別オーダー抽選会/9月2日(日)午後2時30分〜

「2018小田急ワールドウォッチフェア」で行われる菊野昌宏氏のトークショーでは、作品「朔望」の製作エピソードが明らかに。また、トークショーにあわせ、「朔望」の特別オーダー抽選会も開催! ※当日開催の抽選会で当選された1名様に限りご注文を承ります。お渡しはご注文から約1年後となります。

 

「2018小田急ワールドウォッチフェア」開催中

9月15日発売予定のシチズンの限定品「エコ・ドライブ ワン」や、10月に発売が予定されているオメガ「シーマスター ダイバー 300M マスター クロノメーター」は、2018小田急ワールドウォッチフェアでいち早く見ることができます。期間中は、ハミルトンのヒストリカルモデル展示&販売会や、時計の分解掃除が通常価格の10%OFFなど、見逃せない催しも!

場所:小田急百貨店 新宿店本館5階=時計売場
期間:8月29日(水)〜9月18日(火)
問い合わせ先:新宿店本館5階=時計売場/03-5325-2563(直通)

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