スイスの名門時計ブランド【ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)】がニューモデルを発表。半世紀を超えるロングセラー「ロレアート」より、ツートンカラーをデザインコンセプトに据えた「ロレアート クロノグラフ 42mm」が初回50本限定製造で発売となり、価格は364万1000円。
1970年代に流行したツートンカラーが着想源
1975年に誕生した「ロレアート」は、ジラール・ペルゴにおけるデザインと技術の両面を象徴する存在として、その歴史を築いてきた。一体型ブレスレットと幾何学的なケースフォルムを組み合わせた造形は、当時としては先進的でありながら、過度な装飾に依存しない合理性を備えていた点が特徴。その思想は現在に至るまで一貫して受け継がれ、時代に即した解釈を重ねながら進化を続けている。
今回発表された「ロレアート クロノグラフ 42mm」は、1970年代に流行したツートンカラーの時計に着想を得ながら、その意匠を現代的な素材構成と製造技術によって再構築したモデルである。過去へのオマージュを前面に押し出すのではなく、あくまでデザインコードの一要素として取り込み、現行「ロレアート」の文脈に自然に溶け込ませている点が見どころとなる。ケース径は42mm、厚さは12.16mmで、クロノグラフとして十分な存在感を確保しつつ、日常的な装着を想定したバランスにまとめられている。素材には904Lスティールを採用し、耐久性と質感の両立を図る一方、八角形ベゼル、リューズ、プッシュボタンにはローズゴールドを組み合わせることで、視覚的なアクセントを加えた。ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを使い分けた外装はトノー型ケースの立体感を強調し、「ロレアート」ならではの造形美を際立たせた印象だ。
クル・ド・パリ装飾を全面に施したブラウン文字盤
ダイアルはブラウンカラーを基調とし、クル・ド・パリ装飾を全面に施すことで、単色ながら奥行きのある表情を獲得。細かなギヨシェが光を受けて繊細な陰影を生み、角度によって濃淡が移ろい、見る者を決して飽きさせない。センタークロノグラフ秒針やサブダイアル針まで含めて同系色でまとめられており、機能が主張しすぎない点も本機らしい設計だ。また、ローズゴールドプレートのバトン型インデックスと針にはホワイト発光の蓄光塗料が塗布され、暗所における視認性にも十分配慮されている。
ストラップにはブラウンのラバーストラップを採用し、表面にはクル・ド・パリパターンを施すことで、ダイアルとのデザイン的な連続性を持たせた。スチール製トリプルフォールディングバックルを組み合わせ、装着時の安定感も抜群。防水性能は100mを確保しており、日常使用を前提とした仕様となっている点も注目しておきたい。内部には、自社製となる自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバーGP03300」を搭載。毎時2万8800振動で作動し、約46時間のパワーリザーブを備えるムーブメントで、サファイアクリスタル製ケースバックからはペルラージュやコート・ド・ジュネーブ、面取り、鏡面仕上げなど、マニュファクチュールとしての卓越した仕上げも堪能できる。
現代のラグジュアリースポーツウオッチとしての最高峰
「ロレアート」は世代を重ねるごとにプロポーションやラインが見直され、常に時代や流行との対話を続けてきたコレクションである。本機もその延長線上に位置づけられ、過去の意匠を参照しつつも、ノスタルジーに寄りかかることなく、現代のラグジュアリースポーツウオッチとしての完成度を追求。クロノグラフという機構を組み込みながらも全体の印象は抑制が効いており、主張と品位のバランスが巧みに取られている。その完成度は、ジラール・ペルゴというマニュファクチュールだからこそ到達し得た水準と言えるだろう。
ジラール・ペルゴ「ロレアート クロノグラフ 42mm」 Ref.81020-56-3578-1CX 364万1000円/自動巻き(Cal.GP03300)、毎時2万8800振動、約46時間パワーリザーブ。904Lスティール×ローズゴールドケース(シースルーバック)、ブラウンラバーストラップ。直径42.00mm、厚さ12.16mm。100m防水。初回50本限定製造。
問い合わせ先:ソーウインド ジャパン ジラール・ペルゴ TEL.03-5211-1791 https://www.girard-perregaux.com ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。
Text/三宅裕丈
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