ドイツのミュンスターを拠点とする高級時計ブランド【マイスタージンガー(MEISTERSINGER)】が最新コレクションを発表。フラッグシップ「パンテロ ジャンピングアワー」より独自のサンレイダイアルを採用した2モデルが発売となり、いずれも価格は132万円。
独自の哲学を貫き続けるマイスタージンガー
マイスタージンガーは、機械式時計における時間の捉え方そのものを問いかけてきた希有な存在である。2001年の創業以来、一貫してシングルハンド(1本針)という独自の表示様式を軸に、「時間は分や秒に細かく分けなくても意味を持つ」という哲学を貫いてきた。分や秒に追われる日常から解放され、今という瞬間を穏やかに感じ取る。クラシックな計測機器から着想を得たミニマルな機能美は、これまでに35以上の国際的デザイン賞を受賞し、世界30カ国以上で高く評価されている。
ブランド創設25周年という節目を迎えた現在、その独創的な思想を表現する新たなフラッグシップラインとして位置づけられているのが「パンテロ ジャンピングアワー」である。シングルハンドを象徴とするブランドにおいて、本機はあえて中央の針で「分」を示し、重要な「時間」は12時位置に設けられた円形の開口部に表示される構成を採用。毎正時に正確に、そして瞬時に次の数字へとジャンプするデジタル的な時間表示と、ダイアル上をゆるやかに進む分針との鮮やかな対比は、着用者に時間の流れを優雅に印象づける仕掛けとなっている。
中央ではなく分針の起点から広がるサンレイダイアル
今回登場した新作では、この表現力豊かなウオッチファミリーに初めてサンレイ(太陽光)仕上げのダイアルが採用された。特筆すべきは、サンレイの起点がダイアルの中央ではなく、立体的に配置された分針の起点に正確に設定されている点であり、これによって、「パンテロ」特有のスタイルがより強調された印象だ。文字盤には新たにブルーとゴールドの2つのカラーバリエーションが用意され、ブルー文字盤モデルには、シルバートーンのミニッツトラック、分針、そして中央でゆるやかに回転するマイスタージンガーの「サンホイール」を組み合わせて知的な表情を演出。一方、温かみのあるゴールド文字盤モデルでは、表示要素にメタリックダークグレー仕上げを施すことで、気品と洗練を両立させた。
新設計となる直径40.5mmのステンレススチールケースは、細身のベゼルによってダイアルはほぼフレームレスに見えるよう緻密にデザイン。その内部で時を刻むのは、自動巻きの「セリタSW300」をベースに、デュボア・デプラ製のジャンピングアワーモジュールを組み合わせた「キャリバー MS-JH-01」だ。約47時間のパワーリザーブを確保し、複雑機構でありながらも高い安定性と実用性を両立。4本のネジで固定されたシースルーバックからは、ブランドのロゴマークでもあるフェルマータ記号をモチーフとしたローターを備える同ムーブメントの姿を心ゆくまで鑑賞できる。 また、手元を彩る標準装備のストラップには、上質なクロコダイル型押しを施した光沢感のあるカーフレザーを採用。両開きのダブルフォールディングクラスプが、エレガントな佇まいを崩すことなく安定した装着感を約束する。さらに、オプションとしてメタルやテキスタイルなど多彩な交換用ストラップも用意されており、着用者のスタイルやシチュエーションに応じた細やかな表情の変化を楽しめるのも魅力だ。
「時の豊かさ」を知る愛好家にお薦めの一本
サンレイダイアルバリエーションの追加によって、「パンテロ ジャンピングアワー」は単なる複雑機構モデルではなく、明確なデザインコンセプトを持つ特別なコレクションであることを改めて示した。効率性だけでは測れない「時の豊かさ」を知る腕時計愛好家にこそ、自身のコレクションにそっと迎え入れてほしい至高のタイムピースである。
マイスタージンガー「パンテロ ジャンピングアワー」 Ref.PTJH917 132万円/自動巻き(Cal.MS-JH-01)、約47時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。直径40.5mm。日本入荷時期未定。
マイスタージンガー「パンテロ ジャンピングアワー」 Ref.PTJH935 132万円/自動巻き(Cal.MS-JH-01)、約47時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)、カーフレザーストラップ。直径40.5mm。日本入荷時期未定。
問い合わせ先:サイプレストレーディング TEL.06-6459-4140 https://meistersinger-watches.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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