マイスタージンガー初のカラーエナメルダイアルを採用した「エディション ウニタス 1Z ブルー」限定25本でリリース

ドイツのミュンスターを拠点とする独立系ウオッチブランド【マイスタージンガー(MEISTERSINGER)】が最新コレクションを発表。ブランド初となるカラーエナメルダイアルを採用した世界限定25本の特別モデル「エディション ウニタス 1Z ブルー」が発売となり、価格は143万円(税込)。

1本の針に込められたブランドのアイデンティティ

ドイツ・ミュンスターに本拠を置くマイスタージンガーは、2001年の創業以来、一本の針で時刻を表示するシングルハンドウオッチの可能性を一貫して追求してきた異色の独立系時計メゾンである。分や秒による過剰な時間の切り刻みから離れ、時計の原点的な佇まいから「時間をゆったりと捉える体験」を提供する同社の思想は、クラシックな計測機器を想起させる洗練されたデザインとともに国際的にも高い評価を獲得してきた。多層的な機能を組み込んだモデルまで幅広く展開する現在も、一針が体現するミニマリズムとスイスの緻密な製造ラインの融合はブランドの確固たるアイデンティティとなっている。

新作「エディション ウニタス 1Z ブルー」は、創業25周年という重要な節目に制作されたアニバーサリーエディションの延長線上に位置している。同社が2004年に発表し、ブランドの歩みにおいて大きなエポックとなった初代エナメルモデルへの敬意を込めた設計となっており、先行して登場したホワイトモデルの仕様を踏襲しつつ、新たな表現領域へと昇華させた印象だ。本機における最大のハイライトは、同社として初挑戦となるカラーエナメルを施したライトブルーの文字盤にある。文字盤上にはブラック、ミディアムブルー、さらにレッドの差し色をバランスよく配置。その上を走る1本の時針には高温の熱処理によって深い青みを引き出したブルースチールを採用し、釉薬特有の艶やかな下地との美しい対比が際立っている。

800度の窯から生まれる職人技の結晶

この類稀な質感を醸し出すエナメル文字盤の製造には、きわめて高い職人技が要求される。銅製のベースへ粉末状にした釉薬を均一にのせ、およそ800度の高温炉で幾度も焼き固めていく伝統技法は、極小の温度差や加熱時間のブレがひび割れや歪みを引き起こす非常に繊細なプロセスだ。製造工程における高い不良率というリスクを乗り越えて完成する文字盤は、職人の忍耐と精巧な技術の結晶であり、年月を経ても色褪せることのない永続的な美を保持する。

40mm径のラウンドケースは日常使いに適した5気圧防水を確保しており、ストラップにはライトブルーの文字盤と絶妙なコントラストを成すマホガニーカラーのクロコダイル型押しカーフレザーをセレクト。そこに装着性と安全性を高めるダブルフォールディングクラスプが組み合わされている。サファイアガラスのシースルーバックから覗く心臓部には、大型懐中時計用ムーブメントとして揺るぎない実績を持つ手巻きムーブメント「キャリバーETA/Unitas 6497」を搭載。ケース内部を隙間なく占有するそのサイズ感は、機械式時計としての力強い存在感を余すところなく伝えてくる。受け板に施された美しいジュネーブストライプ、青焼きビスの色彩、スワンネック型緩急針など、伝統的な仕上げの技法を備えるムーブメントの姿は、ケースバックから存分に鑑賞可能だ。

審美眼を持つコレクターに捧ぐ至高のタイムピース

世界わずか25本のみという極めて希少な限定生産が示す通り、エナメルの持つ希少性、ムーブメントの精密な装飾美、そしてシングルハンドという独自の時間表現が見事なバランスで結実した本作は、まさにマイスタージンガーというブランドの真髄を余すところなく味わえる逸品である。優れた審美眼を持つコレクターの所有欲を深く満たす特別なタイムピースと言えるだろう。

マイスタージンガー「エディション ウニタス 1Z ブルー」 Ref.ED-Unitas-08E 143万円/手巻き(Cal.ETA/Unitas 6497)、毎時2万1600振動、約46時間パワーリザーブ。ステンレススチール製ケース(シースルーバック)、クロコダイル型押しカーフレザーストラップ。直径40mm。5気圧防水。世界限定25本(日本入荷未定)

 

問い合わせ先: サイプレストレーディング TEL.06-6459-4140 https://meistersinger-watches.jp/ ※価格は記事公開時点の税込価格です。限定モデルは完売の可能性があります。

Text/三宅裕丈

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