ロレックスファミリーのチューダーが2018年秋から正式上陸したことで、いま50万円以下の本格時計が脚光を浴びています。この激戦の価格帯において、本当に“買い”といえる厳選アイテムを取り上げていきます。今回は、ドレスウオッチと憧れブランドをピックアップ!
50万円以下の本格時計こそ“賢者の買い物”
いま人気ブランドのフラッグシップウオッチが軒並み100万円近い定価で販売されています。それらはもちろん職人の手仕事が満載されていたり、自社でムーブメントから製造されていたり、と価格に見合うだけの手間がかけられた珠玉の逸品といえるでしょう。
一方、その半額以下でも計算された合理設計により、コストを抑えながら高性能・高品質を実現しているブランドやモデルは複数あります。この「50万円以下」という価格帯、実は2018年秋にチューダーが日本に正式上陸してから一気に注目度が増しています。そんな激戦区のなかから選ぶなら、どのモデルにするか。それぞれの特徴に注目しながら検討してみてください。
航空時計の名作も国産最高峰も射程圏内に
「ナビタイマー 1」や「クロノマット」といったパイロットウオッチ不朽の名作を世に送り出し、世界中に熱心なファンを抱えるブライトリング。このブランドは、2018年からのコレクション再編により、50万円以下で購入できるシリーズの幅が広がりました。最エントリーモデルとして人気の根強いコルトも、新しいブランドロゴになってスタイリングも一新!
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自動巻きクロノメーター(Cal.ブライトリング37)。毎時2万8800振動。約42時間パワーリザーブ。SSケース。直径40mm。100m防水。
チューダー正式上陸で50万円以下の本格ウオッチが人気急上昇中! いま狙うならこのモデルだ!!【ブライトリング編】
グランドセイコーは、言わずと知れた国産最高峰のブランド。特別に調整された高精度ムーブメントや細部に至る丁寧な仕上げ、見やすさと使いやすさにこだわった意匠など、舶来時計では50万円以内にはとても収まらないようなデザインが最大の魅力。いまやグローバルで展開されており、海外でも通用するほどのブランド力があります。
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クオーツ(Cal.9F86)。SSケース。縦39mm/厚さ12.1mm。10気圧防水。
チューダー正式上陸で50万円以下の本格ウオッチが人気急上昇中! いま狙うならこのモデルだ!!【グランドセイコー編】
スプリングドライブ自動巻き(Cal.9R65)。約72時間パワーリザーブ。SSケース。直径39mm/厚さ12.3mm。10気圧防水。
シンプルな外装に長年の使用を見据えた高性能・高機能を宿す
ボーム&メルシエは、スイス時計産業の中心地ジュネーブを拠点とする名門。1830年からの歴史があり、スイス伝統の時計作りの本質を知るブランドでもあります。長らくデザイン面でのこだわりに特化していましたが、2018年は自社開発ムーブメントを搭載した高性能モデルを発表。実用性はもちろん、耐久性にもこだわったクリフトン ボーマティックは同年のベストセラーとなりました。
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30万5000円+税/Ref.M0A10398
自動巻き(Cal.Baumatic BM12-1975A)。毎時2万8800振動。約120時間パワーリザーブ。SSケース。直径40mm/厚さ10.3mm。5気圧防水。
チューダー正式上陸で50万円以下の本格ウオッチが人気急上昇中! いま狙うならこのモデルだ!!【ボーム&メルシエ編】
スクラッチレジスタントウオッチの先駆者であるラドーは、素材開発における自社の強みを存分に発揮したコレクションを展開。何十年にもわたってほとんど傷がつかないハイテクセラミックスは、いつまでも綺麗なままで時計を使い続けたい人にうってつけの一本。これほどの高機能素材を50万円以下の価格帯で実現できるのは、ラドーをおいてほかにありません。
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自動巻き(Cal.)。毎時2万5200振動。約64時間パワーリザーブ。セラモスケース。直径41mm/厚さ8.3mm。5気圧防水。
チューダー正式上陸で50万円以下の本格ウオッチが人気急上昇中! いま狙うならこのモデルだ!!【ラドー編】
いまは流通に信頼性のある正規腕時計店でも無金利ローンを組めるところが多くあるので、貯金しなくても購入することができます。50万円の時計を買っても毎月2万円程度の支払いを2年間続けられるメドがつくなら、店頭での衝動買いもアリでしょう。