新しいスーツに、新しい靴、新しいカバンと、春から新生活を迎えるフレッシャーズには何かと揃えるアイテムが多いですよね。明るい希望に想いを馳せながら時間をかけて選んだものを身に着けると、自然と気持ちも引き締まるもの。とくに腕時計は、ずっと同じものを着用することが前提のため、しっかり時間をかけて選びましょう。
予算は人によって様々ですが、腕時計は長年にわたって使えるので初期投資を惜しまず、本当に気に入ったものを手に入れるのがベスト。さらに、普遍的なデザインであれば社会人としてのキャリアを重ねても使い続けることができるので、オススメです。
バウハウスデザインの巨匠が手がけたシンプルウオッチの金字塔
ユンハンスというドイツのウオッチメーカーの時計ですが、ブランド名を聞いてピンとこない人でもマックス・ビルデザインの時計ということでご存知の人も多いのではないでしょうか。
まず最初に取り上げる本機マックス・ビル バイ ユンハンスは、スイスで生まれ、ドイツのバウハウスでデザインを学んだデザイン界の巨匠マックス・ビルが、1956/57年にユンハンスのために手がけたウォールクロック(のちにニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに指定)がモチーフとなっています。
これに1962年に発表された機械式腕時計のデザインエッセンスも盛り込み、ユンハンスの手で再び甦ったのが、現代の製品。機能を追求したシンプルさや、先端に緩やかなカーブをつけてドーム型ガラスと調和させた分針など、この時計に宿る細部へのこだわりは、クリエイティブな仕事に就く人に多くのインスピレーションを与えてくれるに違いありません。
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スタートダッシュで差をつけるならブランドを象徴するこの名作
オリスといえば、ビッグクラウンとポインターデイト。この2つの要素を兼ね備えたのが、1938年来のロングセラーである本機です。
第二次世界大戦中の兵士に好まれたという名作で、いまもオリスのフラッグシップシリーズでもあります。細かく刻みの入ったコインエッジベゼルにコブラ型の時針というクラシカルな意匠も、絶妙なカラーリングの文字盤でモダンな雰囲気に。
実はこのカラー、スイスで生まれた建築界の巨匠ル・コルビジェの名著『Polychromie Architecturale』にインスピレーションを得たもの。とにかく語りどころの多い時計なので、もし新しい職場などで時計好きな方がいたら、いきなり距離を近づけられるかもしれません。
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シンプルなデザインのなかに宿るタフスペック
ストークマンは、非常に魅力的な価格帯のハイスペックウオッチが揃うボール ウォッチのなかでもひと際手頃感の強いシリーズ。そのエントリーに位置付けられるのが本機「ストークマン ナイトブレーカー」です。
同心円状の模様が入った文字盤にセットされるインデックスは、ボール ウォッチの標準仕様となっている自発光装置「マイクロ・ガスライト」。立体的に文字盤にセットされた12個のマイクロ・ガスライトインデックスは、3本の針に取り付けられたものと合わせて暗闇でもはっきりと時刻が読めるように発光してくれます。その姿は、まさしく“夜のとばりを切り裂く者”。100m防水に5000Gs耐衝撃性能と、堅牢性も十分です。
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ワンランク上を目指し続ける人のための高機能シリーズ
ハイコストパフォーマンスを追求する人にオススメしたいのが、ティソ バラード。カレンダー付きの3針時計と機能こそシンプルですが、文字盤の仕上げ分けやクル・ド・パリ風の刻みがついたベゼルなど、名門らしい細部に至る趣向の凝らし方はさすがのひと言。
内部には80時間パワーリザーブを有するPOWERMATIC 80を搭載。しかも、先進のシリコン製ひげゼンマイを内蔵し、高精度証明であるCOSC認定クロノメーターを取得済みと、上昇志向の人に相応しいハイスペックを備えています。
[ティソ]その他のオススメモデル
「時間を見るならスマホで十分」と思っている人も、自分がカバンやポケットからスマホを出す動作を一度振り返ってみてください。果たして最先端の機器を懐中時計のように扱う仕草が、スマートなビジネスマンに見えるでしょうか? 社会人なら、やはり時間管理は腕時計で行いたいものですね。
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