時計に詳しくなるほど、時計選びの悩みは増えるもの。そのなかから今回は、二択で迷いやすい【機械式 or クオーツ】【エボーシュ or 自社製ムーブ】【シースルーバック or メタルバック】について、どちらが選ばれているのかブランドに直撃してみました!
選ばれてるのはどっち?白文字盤 or 黒文字盤編はコチラから!
Q.機械式 or クオーツ、選ばれているのは?
多くの時計好きは汎用クオーツを軽んずる傾向ですが、実際は月差わずかの高精度で数年間動き続けるので、圧倒的に実用性が高いのです。それでも機械式時計が人気なのは、これが腕時計のルーツであり、丁寧に扱えば一生使えるからでしょう。
【エドックスの回答】時計の魅力が引き立つのは機械式の方

カーボンダイアルに鮮烈な赤色で記された「1」が存在感あるデザイン。50気圧防水を備えた本格ダイバーズ・クロノグラフだ。SSケース。直径45mm。自動巻き
(右)クロノオフショア1 クロノグラフ ビッグデイト Ref.10021-3-NIN 23万2200円
クオーツモデル。300m防水でオートヘリウムガスエスケープバルブは非搭載ながら、人気のセラミックベゼルやカーボンダイアルは共通。SSケース。直径45mm。問GMインターナショナル TEL.03-5828-9080
エドックス担当者:「クロノオフショア1は、デカ厚の存在感が人気です。さらに機械式だと身に着けたときの重厚感があるので、より選ばれていますね」
Q.エボーシュ or 自社製ムーブ、選ばれているのは?
エボーシュ(半完成)ムーブメントを独自に仕上げるのと、パーツからインハウスでムーブメントを作り上げるのでは、設備投資の段階からコストが異なります。その価格差は見た目にも明らかです。上級者なら自社製を狙いたいものです。
【フレデリック・コンスタントの回答】どちらも人気があって価格面も僅差に

世界で初めて文字盤側にテンプを露出させた、“ハートビート”を考案したフレデリック・コンスタントの定番機。スケルトンの日付ディスクを備えたエボーシュベースの自動巻きCal.FC315を搭載する。SSケース。直径40mm
(右)ハートビート マニュファクチュール Ref.FC-930MS4H6 51万8400円
自社製Cal.FC930は、ハートビートを6時側に配置。コート・ド・ジュネーブ装飾が施されたプレートで囲み、機能は2針のみでも躍動的なデザインを実現。SSケース。直径41mm。5気圧防水。自動巻き。問フレデリック・コンスタント相談室 TEL.0570-03-1988
フレデリック・コンスタント担当者:「エボーシュベースの方がお買い求めやすく、数は売れています。ですが、自社製を評価してくださる方も多く、人気も価格面も僅差になりつつあります」
Q.シースルーバック or メタルバック、選ばれているのは?
あまり多くはないものの、現行品のなかにはシースルーバックとメタルバックを選択できるブランドがあります。ノモス グラスヒュッテは公式サイトでのオーダーで選択可能です。選ばれるのは、シースルーバックが圧倒的ということです。
【ノモスの回答】モデルを問わずシースルーバックが人気!

1992年以来のロングセラーは、自社製手巻きムーブメントCal.αを搭載。直径35mmのケースと文字盤が同社のミニマリズムを体現。SSケース。3気圧防水
(右)クラブ 38 キャンパス Ref.CL1A1W238CP 21万6000円(メタルバックは19万4400円)
新たなライフステージを迎える人に向けて作られたシリーズ。アラビアとローマ数字を組み合わせたユニークダイアルが個性を主張。手巻きCal.αを搭載。直径38.5mm。SSケース。問大沢商会 時計部 TEL.03-3527-2682
ノモス グラスヒュッテ担当者:「グラスヒュッテ伝統の仕上げが鑑賞できるのは、やはり魅力のようです。今やシースルーバックでもオリジナルの刻印が入れられます!」
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