【時計界の偉人列伝】古豪オーデマ ピゲの技術部門を支えた共同創業者のひとり――ジュール=ルイ・オーデマ

ジュール=ルイ・オーデマ(1851年-1918年)は、当初は時計機構のチェック、修理、調整を行う最高レベルの時計職人として才能を発揮していました。やがてスプリットセコンド・クロノグラフを発明するなど、数々の複雑ムーブメントを輩出。世界三大時計ブランドの一角、オーデマ ピゲの礎を築いた時計界の偉人です。

 

オーデマ ピゲの技術部門に貢献

オーデマ ピゲは、これまでずっと創業者のファミリーをオーナーとしてきた唯一の高級時計メー カーです。現会長の曾祖父、それが今回紹介するジュール=ルイ・オーデマです。

農場を営む家の生まれながら、ルイ・オーデマは自ら時計工芸家の道を選びます。1875年に独立すると間もなく、すでに独立していた幼なじみのエドワール=オーギュスト・ピゲに仕事を依頼しました。この仕事を通じて互いの技術、時計に対する情熱に共感し、二人で複雑時計の開発に取り組むことを決意したのでした。

1883年、イラン皇帝のために製造されたハンター式懐中時計(オーデマ ピゲ博物館所蔵)

スタート当初、オーデマが経営と技術の責任者となり、ピゲが主に営業や財務を担当しました。以後、次々と複雑時計の傑作を世に送り出し、後世にその技術力や哲学を伝承しています。

 

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