《新作時計》「ハミルトン ジャズマスター」にジャストサイズのオープンハートモデルが誕生

HAMILTON(ハミルトン)」は、高品質かつ手頃な価格帯のスイス製ウオッチを数々と輩出している。もとはアメリカのペンシルバニア州で創立されたブランドで、同国の経済発展に寄与した鉄道の運行を正確な時計で支え、その後も世界初の電池式腕時計「ベンチュラ」の発明や第二次世界大戦時にアメリカ軍公式サプライヤーに就くなど、卓越した技術と生産能力を発揮してきた。毎年この時期はニューモデルの発表に注目が集まるが、2020年も期待に応える良作が登場するとの情報をキャッチ!! 第一報として紹介したいのが、「ジャズマスター オープンハート」である。

「ジャズマスター オープンハート」の新作、42mmモデル(左)と36mmモデル(右)。コレクション初のアイスブルーダイアルが登場

ベストセラーシリーズに加わった36mmに注目!!

ハミルトンが創業された1892年とほぼ同時期、ニューオリンズに誕生した音楽がアメリカ発祥の「ジャズ」だった。独特のリズムと即興性の強いこのミュージックを称え、ウオッチデザインに落とし込んだのがロングセラーを誇る「ジャズマスター」なのである。

洗練された外観と質感の高さを持ち味とするジャズマスターは、日常のあらゆるシーンに着用できるドレスウオッチとして幅広い層から好評だ。しかし2020年の新作は、さらにその支持を盤石なものとするに違いない。

新作「ジャズマスター オープンハート 36mm」は、テンプ周りの調速機や歯車がセットされた箇所の直上(ダイアルの一部)をオープンにすることで、着用中も機械式ムーブメント特有の精緻なメカニズムを見て楽しめるようになっている。このオープンワークデザインは落ち着いた印象を与える新色「アイスブルー」とも好相性で、ジャズマスターの新たな魅力を引き出している。

夜光が塗布された変型リーフの時分針と楔形インデックスから成るフェイスは、優れた視認性を発揮する。そしてオープンワークの個性を生かすためにあえてカレンダーを排除した潔さに好感を持つほか、ブランド頭文字をモチーフとする「スパイキーH」とブランドロゴを9時位置にあしらうことで、バランスの整った美しいダイアルデザインを成立させている。

 

エクスクルーシブなキャリバーH-10の耐磁性能がアップ

こちらはNivachron製ひげゼンマイを搭載していないキャリバーH-10。参考写真

 

「ジャズマスター オープンハート 36mm」は現行ジャズマスターの多数が搭載しているハミルトン専用の「キャリバーH-10」を搭載しているのだが、テンプのひげゼンマイに使われている素材が異なるのだ。本作のH-10のひげゼンマイは非磁性合金のNivachron製へと改良されており、従来よりも格段に磁気耐性レベルが高められている。そのため磁気帯びによって、精度に支障が出る問題が低減されることとなった。Nivachron製ひげゼンマイは、すでにスウォッチの「システム51」で性能は実証済みで、今回初めてH-10にも採用される運びとなったのである。なお、Nivachron製ひげゼンマイはシリコン製と比較されることも多いが、ほぼ同等の耐磁性を備えながら製造コストを抑えられるとあって、既存のジャズマスターコレクションから大きく価格が上昇するというデメリットはない模様。

 

ハミルトン「ジャズマスター オープンハート」Ref.H32215140 12万9800円/自動巻き(Cal.H-10)。80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース(シースルーバック)&ブレスレット。反射防止加工済みのサファイアクリスタル風防。直径36mm。5気圧防水

 

ケース径36mmは、腕がスリムな男性から大きいサイズが欲しいという女性にもジャストなサイズ。いまどきの“シェアウオッチ”の有力候補としても期待がかかる。さらにバンドにはイージークリックシステムが搭載されており、別売りのレザーストラップとも容易に交換できたり、フルにゼンマイを巻き上げれば3日間以上も動き続ける実用性も備えている。

ダイアルバリエーションは、写真のアイスブルーのほかにブラック、ブルー、そしてマザーオブパールがラインナップ。これまでも存在していたメンズ向け42mmサイズにもアイスブルーダイアルモデル(13万900円)が加わるなど、魅力的なジャズマスター オープンハートのバリエーションがさらに拡充されることとなった。

 

問:ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7371
https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/

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