新作時計の発表の場となっている時計見本市(多くはスイスで開催)が、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止や延期となった。代わりにインターネットで新作を公開するブランドが増加したのである。この形式を採った時計メーカーより、フランス国王ルイ16世や王妃マリー・アントワネットからも寵愛を受けたと伝えられている、「ブレゲ(BREGUET)」の2020年ニューモデルを紹介する。
手彫りギヨシェで魅了するブレゲスタイルの真骨頂
「クラシック」コレクションは、ブレゲスタイルを最も純粋に表現したライン。2020年も、伝統的な手彫りギヨシェが特徴的な2モデルが発表された。18世紀の伝統に則り、文字盤に時計の個別番号と“シークレットサイン”を刻み込んでいる。また、マリーンから登場した超複雑トゥールビヨンウオッチも要チェック。
ゴールド製ダイアルに3種類の超絶ギヨシェ
文字盤の外周部に麦粒のような「グレンドルジュ」、スモールセコンドに市松模様「ダミエ」、中央に「クル・ド・パリ」の異なる緻密なギヨシェを施す。ムーンフェイズのラッカー仕上げの空は彫金による雲で区切られ、輝くドットが銀河を思わせる。ブレゲのオフセンターダイアルの原点といえる「No.3833」譲りのクラシカルな意匠を採用。
ブレゲ ブルーの文字盤に美しい装飾とムーンフェイズ
ブレゲ ブルーに仕上げた18Kゴールドダイアルに、2世紀前の手彫り機を使って施されたギヨシェ装飾が見事。パワーリザーブ表示は編み籠模様「パニエ」、日付は「ダミエ」、ダイアル主要部は「クル・ド・パリ」をあしらう。
高精度なマリンクロノメーター由来のコレクションが、よりラグジュアリーに
一般的な平均太陽時の分針と、真太陽時での分を示す第2分針による均時差表示、永久カレンダー、トゥ―ルビヨンを搭載。これだけの複雑機構を、シンプルなスレートグレーダイアルに集約する力量はさすがブレゲといえる。
「ブレゲ(BREGUET)」について創業年:1775年 自動巻き機構「ペルペチュエル」(1780年)、「トゥールビヨン」(1801年)の発明など“時計の進化を200年早めた”とされるアブラアン-ルイ・ブレゲが創業。芸術性豊かな複雑機構に精通した名門として高く評価される。 |
問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座 TEL.03-6254-7211
https://www.breguet.com/jp
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