パテック フィリップが着用中でもミニッツ・リピーターの作動する様子を鑑賞できる複雑スケルトンウオッチをリリース
技術と格式において世界最高峰に君臨するラグジュアリーウオッチブランド「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」が、先月のステンレススチール製カラトラバ発表に続き、またしても特別な新作を公開した。今回は、機械式時計の中でも真の技術力を持つメーカーにしか製造できないミニッツ・リピーターとトゥールビヨンを融合した究極の逸品である。
パテック フィリップが世界最高であることの証明
「グランド・コンプリケーション Ref.5303」は、およそ一年前にシンガポールで開催された「ウォッチアート・グランド・エグジビション」で世界初公開された。機械式時計における三大複雑機構に数えられるミニッツ・リピーターとトゥールビヨンを同時搭載し、フルオープンダイアルによってチャイム機構のハンマーとゴングの可動を表から楽しめるという、コレクターの心を掴むこれまでにないメカニズムとデザインを備えていた。
そして今回発表されたローズゴールドバージョンは、一年前のモデルからさらに細部をブラッシュアップさせ、レギュラーモデルとしてラインナップに迎えられたものだ。
この独創的なクリエーションを支えているのが、自社製の手巻きムーブメント「キャリバーR TO 27 PS」。複雑を極めるメカは当然息を呑むほどだが、アート作品かのような繊細で美しい装飾も魅力。ダイアル側も含めて、魅せることへのこだわりを感じさせる。
裏側から見えるムーブメントのメインプレートには、コート・ド・ジュネーブとペルラージュの仕上げが施されており、世界でもっとも厳格な品質基準を証明するパテック フィリップ・シールを刻印。ハンマーやジャイロマックステンプなど、極小も合わせて356パーツすべてに時計界最高の伝統的技術を継承する職人技が生かされている。
外装もユニークな仕様だ。ピュアなラウンドのローズゴールド製ポリッシングケースの側面に、リーフ型の彫金装飾がされたホワイトゴールド製インサートパーツをセット。これはラグまで備え付けられている。なお、左サイドのミニッツ・リピーター用レバーもホワイトゴールド製である。
大胆にもメカニズムを鑑賞できるフルオープンダイアルは、外周にパウダー仕上げのゴールドのドットとホワイトのミニッツスケールを配した、ブラック塗装サファイアクリスタル製のアワーサークルを設置。中央にはリーフ型のスケルトン針が、6時位置にはトゥールビヨンがセットされている。
レギュラーラインナップとはいっても、これだけの精巧な作り込みと装飾美が求められるスペシャルピースだけに、やはり製造可能な本数は限られる。そのため世界規模での争奪戦が繰り広げられることだろう。今年はジュネーブ郊外の新工場も稼働し、さらに盤石のマニュファクチュール体制を敷いたパテック フィリップ。他にも魅力的なニューモデルを発表している。それらについては、また改めて詳細をレポートする。
問い合わせ先: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109
http://www.patek.com