昨年同様、今年も厳しい残暑が予想される。気温・湿度ともに高い日本の気候では、時計のバンドはレザーよりもブレスレットが好まれる傾向にある。それはスポーツウオッチならなおさらで、その点においてスイスの高級時計ブランド「H.モーザー(H.MOSER & Cie.)」が発表した最新作は、ケースとブレスレットを一体型させた美しいデザインで、注目を集める存在となるに違いない。
ストリームライナー第2弾は、シンプル3針&グリーンフュメ
今年1月、H.モーザーが発表した「ストリームライナー・フライバック クロノグラフ オートマティック」は、同ブランド初の自動巻きフライバッククロノグラフとして世界中で話題をさらった。サブカウンターを設けず、センターに時分針とは別に60秒積算針と60分積算針を同軸搭載するという、ユニークな機構を特徴とし、ケースからブレスレットまで流れるようなラグレスのデザインも見どころだった。その斬新なスタイルをシンプルな3針式にしたのが、最新作「ストリームライナー・センターセコンド」である。
ストリームライナーコレクションの独創的なスタイルは、1920年代から30年代にかけて活躍した高速鉄道にインスパイアされたもの。空力特性を計算した流線形車両をヒントに、上質なステンレススチールを使ったクッション型ケースと繋ぎ目が見えないブレスレットを一体化させ、H.モーザーらしいハイエンドな仕上げを施した。その外観からラグジュアリースポーツウオッチに分類され、実用的な12気圧防水を備えている。
文字盤もこだわりの仕様で、近年のトレンドであるグリーンをH.モーザー得意のグラデーション加工で仕上げた。マトリックス グリーンと名付けられたサンバースト仕上げのフュメダイアルは、光の加減で異なる表情を見せつつ、エレガントな雰囲気に満ちている。ミニマリズムの神髄を知る同社らしく、筆記体のH.MOSER & Cie.のみが描かれ、チェッカーフラッグのようなミニッツサークルと夜光付きのインデックスを配置。時分針はスーパールミノバを含むセラミックベースの素材、グロボライトを使ったインサートタイプで、わずかにカーブしている文字盤に合わせたフォルムを形成している。
100%スイス製の「キャリバーHMC 200」を搭載しており、サファイアクリスタル面のシースルーバックからその精緻な作りを確認できる。H.モーザーが設計から開発、製造まで行う同ムーブメントは、系列会社のPrecision Engineering AGによる調速機構のほか、美麗なモーザー ダブルストライプの装飾を施した地板、落ち着いた色合いのゴールドローターをセット。当然ながら機能面も充実したもので、高精度はもちろん、パワーリザーブも長めの約3日間を有する。
問い合わせ先:エグゼス TEL.03-6274-6120
https://www.h-moser.com/jp/
- TAG