日本製にこだわる高機能ウオッチシリーズに、ヒトの腕の動きで発電するエコなタイムピースが新登場

2017年、先進的なGPSアナログウオッチとしてデビューした「トゥルーム(TRUME)」が、陸(LAND)を制する「Lコレクション -Break Line-」にスイングジェネレータを搭載する新作を発表した。これまでとは異なり、腕の動きによって動力源を得るシステムの採用によって、新たな魅力を手に入れたのである。もちろんそれだけではなく、外装、デザイン、機能もハイレベルなうえに、アンダー10万円ということで注目に値する。

地球に優しいエコ・ムーブメントの投入でトゥルームは新境地へ

本格的な機能を有するフィールドウオッチに登場した「Lコレクション -Break Line- スイングジェネレータ」の最大の特徴は、ヒトが着用することで駆動源たる発電を行えること。これまでエプソンが培ってきた高精度なクオーツムーブメントの技術と、ローターの回転によってゼンマイが巻かれる自動巻きムーブメントの技術を融合することで、独自のメカニズムを完成させた。

限定モデルTR-ME2001のケースバック。サファイアクリスタル面より、搭載するスイングジェネレータが見える

 

地球環境を取り巻く状況もあり、近年はエコロジーやサスティナブルといった意識や活動が盛んになっている。そういった視点で、エプソンのスイングジェネレータ式ムーブメントは環境配慮型といえる。

装着した腕の動きによって⾃ら発電してクオーツ精度(⽉差±15秒)で正確に時を刻むうえ、ローターが回転する機械式ムーブメントの醍醐味をシースルーバックから鑑賞できる。この2つのメリットを備えている腕時計は、それほど多くない。確かにソーラークオーツもエコだが光のない場所では発電できないうえ、ソーラーパネル設置の制約上で文字盤デザインの自由度が損なわれてしまう。その点、スイングジェネレータはそれらの心配がない。しかも半年間使⽤しなかった場合、⾃動的に針の動きを⽌めてエネルギー消費を最⼩限に抑える機能も付いている。まさに理にかなったメカなのだ。

そして本機は、24時間で文字盤を1周するGMT針がセットされているのも特徴。ベゼルの24時間表示に合わせることで、異なる都市・地域の時間帯を示すことができる。またプロの登山家が好む機能として、GMT針と時針を正確な同時刻に設定しておくことで、太陽の方角にGMT針を向けたときに12時方向が北を示すため、簡易コンパスにもなる。さらには24時間針として利用することで、太陽光のない悪天候時の登山のほか、白夜の地や洞窟での探険でも昼夜を知ることができる。

トゥルームブランドは外装にもこだわっていることで知られているが、本機もそれが受け継がれている。軽量かつサビに強いため、アウトドア活動にぴったりなチタンをケースに採用。耐メタルアレルギー素材のため肌に優しい。丁寧なサテン仕上げが施された表面にはプロテクトコーティングが施され、美しいうえに耐傷性も高められている。購入時の状態をキープできるという点では、ベゼルは硬質なセラミック製(側面は衝撃による欠けや割れを防ぐ金属リングを装備)で、風防も高硬度なサファイアクリスタル製といった、極めて傷がつきにくい仕様となっている。

そのほか、時刻を読み取りやすくするダイヤカットインデックスと太めのスケルトン針、各所に厚く塗布された高輝度の夜光ルミナスライトも採用。各バリエーションはダイアルやケースのカラーに合わせたバンドが組み合わされている。好みや着用シーンに適したセレクトができるのも、「Lコレクション -Break Line- スイングジェネレータ」の魅力といえる。

トゥルーム「Lコレクション -Break Line- スイングジェネレータ」Ref.TR-ME2001 8万8000円/スイングジェネレータ(自社製)。チタンケース(プロテクトコーディング/シースルーバック)、サファイアクリスタル風防(内面無反射コーティング)、GAIFUナイロンストラップ。直径45.4mm(厚さ12.4mm)。10気圧防水。11月19日(木)発売予定。限定モデル

 

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