本日より開催のWATCHES & WONDERS上海で発表された最新ウオッチ「IWC」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「A.ランゲ&ゾーネ」

春に開催が予定されていたウオッチズ&ワンダーズはCOVID-19の影響でオンラインプラットフォームで行われたが、これのアジア版となるウオッチズ&ワンダーズ上海は予定通り2020年9月9日より開幕した。すでにSNSなどではアジア圏のメディアが会場の様子や新作レビューを公開中。残念ながら編集部は渡航できない状況にあるが、新作の情報は随時到着しているのでここにまとめて取り上げる。

 

IWCは大定番ポルトギーゼ・クロノグラフにブレスレットを追加

今年をポルトギーゼイヤーとしたIWCは、上海イベントでブレスレットモデルのバリエーションを追加した。すでに発売中の新作「ポルトギーゼ・ヨットクラブ・クロノグラフ」(直径44.6mm)でも新しいブレスレットは登場済みだが、既報のモデルがラグ幅22mmに対し、新作(直径41mm)では20mmに改められている。単なる転用ではなく、しっかり専用設計してくるあたりに質実剛健なIWC シャフハウゼンらしい信念を感じられる。搭載ムーブメントは自社製キャリバー69355となり、新世代機の特徴でもあるシースルーバックから精緻な動きが堪能できる。

「ポルトギーゼ・クロノグラフ」Ref.371617 98万1200円 自動巻き(Cal.69355)。毎時2万8800振動。46時間パワーリザーブ。ステンレススティールケース。直径41.0mm。厚さ13.0mm。3気圧防水

ヴァシュロン・コンスタンタン新作は豪奢なPG×ブルーのオーヴァーシーズ

依然として人気のあるスポーティエレガンスウオッチ。その代表的なモデルである「オーヴァーシーズ」から、美しいブルーダイアルと豪奢なピンクゴールドケースを組み合わせた新色が登場した。もちろんストラップは2016年に新世代機に移行して以来、好評を得ているというブレス、レザー、ラバーの3本セット。インターチェンジャブルシステムの採用により工具不要で付け替えられ、重厚なゴールドブレスレットもしっかりホールドする安定設計となっている。22Kゴールド製“オーヴァーシーズ”ローターを備える自社製キャリバー5100を搭載し、15気圧防水、耐磁性能を有しながらケースの厚みを11mmにまで抑えている点も現行モデルと共通だ。

ヴァシュロン・コンスタンタン「オーヴァーシーズ・オートマティック」Ref.4500V/110R-B705 536万8000円 自動巻き(Cal.5100)。毎時2万8800振動。約60時間パワーリザーブ。18Kピンクゴールドケース。直径41mm。厚さ11mm。15気圧防水。18Kピンクゴールドブレスレット、ブルーアリゲーターストラップ、ブルーラバーストラップの3本付属

A.ランゲ&ゾーネからは創業者の工房設立175周年を祝う特別素材のトリロジー

本稿の最後に紹介するのは、A.ランゲ&ゾーネの新作3本。いずれも専用使用権を持つ希少素材「ハニーゴールド」を使ったスペシャルピースとなっている。この時計の開発には、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲがザクセンの地に時計産業を興してから175周年を記念したという背景がある。

それを受けて世界限定175本で作られたのが、1815 フラッハ・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”。直径38mm、厚さ6.3mmの2針時計は、文字盤にエナメルを使用し、シースルバックから鑑賞できるキャリバーL093.1は通常のグラスヒュッテストライプ仕上げではなく、粒状感をもたせた特別な仕上げを採用。これは往年のランゲ製懐中時計によく見られた技法だという。

A.ランゲ&ゾーネ「1815 フラッハ・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”」Ref.239.050 411万4000円 手巻き(Cal.093.1)。毎時2万1600振動。72時間パワーリザーブ。ハニーゴールドケース。直径38mm。厚さ6.3mm。9月発売予定

2本目は、1815 ラトラパント・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”。100本限定製造で販売はブティックのみとなる。ハニーゴールドケースとシルバー無垢の文字盤の組み合わせも大きな見どころだが、本機はムーブメントが最大の魅力。ラトラパント機能だけに絞ったモデル自体がランゲ初というように、ムーブメントは新開発キャリバーL101.2を搭載する。2針のフラッハと同様の表面仕上げに加え、テンプ受けとさらにクロノグラフの受けにもハンドエングレービングを施す。レバーに至るまでの面取りも美しく、このキャリバーの写真を眺めているだけでも幸せな気分になれる。

A.ランゲ&ゾーネ「1815 ラトラパント・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”」Ref.425.050 1622万5000円 手巻き(Cal.101.2)。毎時2万1600振動。58時間パワーリザーブ。ハニーゴールドケース。直径41.2mm。厚さ12.6mm。11月発売予定

3本目は、超絶モデル「トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”」。この時計は、グランドコンプリケーションに次いでA.ランゲ&ゾーネの技術力の粋が詰まった一本をベースにしたスペシャルエディションで、限定数も50本とかなり絞られている。特筆点はケースだけでなく文字盤にもハニーゴールドを使っていること。盤面をブラックロディウム仕上げとし、数字や目盛りを約0.15mm隆起させたレリーフにすることで素材の魅力を活かしながら立体的な表情を作り上げている。またハニーゴールドはムーンディスクや針にも使われていることから、このような調和のとれた文字盤に仕上がっているのだろう。

A.ランゲ&ゾーネ「トゥールボグラフ・パーペチュアル・ハニーゴールド“F.A.ランゲへのオマージュ”」Ref.706.050FE 参考価格 50万ユーロ(ドイツVAT19%含む) 手巻き(Cal.133.1)。毎時2万1600振動。36時間パワーリザーブ。ハニーゴールドケース。直径43.0mm。厚さ16.6mm。11月発売予定

ムーブメントについては機構自体が2017年に発表されたものであることと、5つすべての複雑機構のすべてを語るにはあまりにも重すぎるのでまた別の機会に解説したいと思うが、684個の部品が織りなす精密駆動は芸術そのもの。チェーンフュジー機構、トゥールビヨン、クロノグラフ、ラトラパント、永久カレンダーの融合させるだけでなく完璧に仕上げ切ること。それをさらに特別エディションらしく装飾を施したキャリバーL133.1は、これ自体が圧倒的な価値を持つ。これらの新作に関しては超希少モデルゆえ見られないまま過ぎる可能性も高いが、できることならひと目でも見たいものである。

ウオッチズ&ワンダーズ上海は、9月9日〜13日までの開催。その期間に新作情報が追加されたら、随時お伝えしていく予定だ。

問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868
https://www.iwc.com/

問い合わせ先:ヴァシュロン・コンスタンタン TEL.0120-63-1755
https://www.vacheron-constantin.com/

問い合わせ先:A.ランゲ&ゾーネ TEL.03-4461-8080
https://www.alange-soehne.com/

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