腕時計として圧倒的な耐衝撃性（ショックレジスト）を有するG-SHOCKにおいて、MT-Gシリーズは美しさも兼ね備える洗錬のタフネスモデルとして人気が高い。この11月に発売を迎えた最新作は、カーボンとメタルの高次元融合から創出された新たな構造を纏う注目モデルとなっている。
カーボンによって生まれ変わった新感覚のハイクラスG-SHOCK
2018年にミッドサイズ化を果たしたばかりのMT-Gに、早くも次世代モデルが誕生した。新作MTG-B2000の最大の魅力は、メタルとカーボンという素材の融合でなし得た「美しさ」と「堅牢さ」の二面性を、ひとつの時計に集約させた点にある。
現行機種ではケースサイドに露出していた樹脂製インナーケースを、最新作ではメタルフレームがすべてを覆うデザインに変更。メタルのバリューをアップさせたことで、金属の高級感もより際立っている。これに軽量なカーボンモノコックケースを合わせることで重量が増すこともなく、それでいて耐衝撃性能への信頼性は一層高まっている。
最も目を引く12角形ベゼルは、本作に初採用された「デュアルコアガード構造」の要。極力ケースに空ける穴を減らしながら、「ダブル受け構造」によって衝撃を分散する。また、従来機のようにラグなどの役割りを兼用する必要がないため、ベゼルのみで色や素材を変えるといったデザインの自由度が、かなり広がると思われる。これ以外にもバンドの構造やダブルスライドレバーなど、見どころは満載。まさしくGｰSHOCKの進化に終わりがないことを体現する一本だといえよう。
MTG-B2000のデビューモデルはボルドーIPとブルーIP、ブラックIPと、ベゼル色もバンドの種類も異なる3型で展開。なお限られた店舗のみでの扱いながら、これらモデルには交換用バンド（11月発売、メタル：3万3000円／ラバー：1万6500円）が用意されており、購入すると頑丈なダブルスライドレバーの開閉に用いる専用ピンセットも付属する。
新作「MTG-B2000BD-1A4JF」ディテール解説【レイヤーコンポジットバンド】
「レイヤーコンポジットバンド」も構造が進化。MIM（金属粉末射出成型法）により、メタルを中空きに設計。これに肉厚ファインレジンパーツを合わせて特有の強さと美観を保ちながら従来機から15％も軽量化を達成。 【ダブル受け構造】
3時位置と9時位置のアウターフレームとベゼルは、互いが絶妙に食い込む「ダブル受け構造」を採用。このわずかな隙間がアウターフレームが受けた衝撃を分散させる仕組みだ。 【トリプルデュアルコイルモーター】
搭載モジュールは、スマートフォンが近くにあれば自動で時刻を修正する最新仕様。2つのコイルを持つモーターを3つも備え、渡航先での現地時刻やデュアルタイム表示のローカル／ホームの切り替えなどの動きが、より迅速になった「トリプルデュアルコイルモーター」を搭載している。これらすべてが光発電タフソーラーで動作する点も魅力だ。 |
従来のメタル＋樹脂にカーボンを加えた新構造、「デュアルコアガード構造」により進化を遂げた最新MT-G。現行モデルのサイズ感を保ちながら、メタル感をアップさせ軽量化にも成功している。最新の上位モジュールを備え、時代の最先端を行く実用性も持たせている。
MTG-B2000／スペック一覧
●トリプルGレジスト（耐衝撃構造・耐遠心重力性能・耐振動構造）
●デュアルコアガード構造
●ねじロック式リューズ
●タフソーラー
●マルチバンド6
●モバイルリンク機能
●針位置自動補正機能
●針退避機能
●デュアルタイム
●ストップウオッチ
●タイマー
●時刻アラーム
●パワーセービング機能
●日付・曜日表示
●フルオートカレンダー
●ホワイトLEDライト（スーパーイルミネーター、残照機能付き）
●ネオブライト
問い合わせ先：カシオ計算機 お客様相談室 TEL.03-5334-4869
https://g-shock.jp/