時計のトレンドを追い続けている評論家やジャーナリストに、2020年に発表された新作時計で特に気に入ったモデルを5本、セレクトしてもらった。時計のプロである彼らの意見に耳を傾け、時計知識を深めていただきたい。今回は、小誌『ウオッチナビ』編集長・水藤大輔のベストウオッチを紹介する。
【ウオッチナビ編集長・水藤大輔】
<私的ベストウオッチ①>JPN「130R」
実機に触れ、写真では伝わりにくい質感の高さを知った!!
「欲しいというか、実際に購入。レースドライバー出身で、時計愛好家でもある方が作っただけあり、とにかくストレスフリー。“ メイドインジャパン”のカタカナ表記に透ける海外視野の展開にも注目です」
問い合わせ先:オールージュ TEL.03-6452-8802 https://jpn.inc/
ケニッシとの共同開発ムーブメントを使うなど話題性も十分!!
「スイス時計作りの伝統を守るという使命を自らに課し、驚くべきスピード感で攻める姿勢に共感。実質2年目とは思えないほど成熟した作りは、50万円以下のレンジの時計で群を抜くものと言えるでしょう」
問い合わせ先:ノルケイン ジャパン TEL.03-6864-3876 https://www.norqain.com/?lang=ja
<私的ベストウオッチ③>D.ドルンブルート&ゾーン「99.6-Mムーンフェイズ」
機械式時計黄金期に使用していた工作機器を駆使して製造
「マスターウオッチメーカーのディルク氏は、機械式全盛期の古い工作機械を使うのが大好き。ドイツ流高級ムーブメントの作りが絶品で、所有欲を掻き立てる。そんな技術に惚れたことが、本誌オリジナルウオッチ制作のきっかけになりました」
問い合わせ先:マインドアーチスツインターナショナル TEL.03-6323-4888 https://mind-artists.wixsite.com/dornblueth
マスターピースを復元するために研究を重ねたオメガに感服
「名機の忠実な復元を目指して研究開発を重ねたオメガの努力に感動を覚えると同時に、昔の設計を現代に蘇らせることの難しさを改めて思い知らされた一本。組み立ては、一人の時計師が専任で行うという特別な手法を採っていることも魅力です」
問い合わせ先:オメガお客様センター TEL.03-5952-4400 https://www.omegawatches.jp/ja/
待ってました! と心で叫んだ自動巻きポルトギーゼの3針
「これまでクロノグラフが最も手に入れやすかったという異質なコレクションに、ようやく加わった待望の自動巻き3針は、最長8年保証などアフター面でも魅力的。デザインはまさしくポルトギーゼの本流といえるシンプルさです」
問い合わせ先:IWCシャフハウゼン TEL.0120-05-1868 https://www.iwc.com/ja/
Text/WATCHNAVI編集部