GMT付きの最新自社ムーブや特殊ブロンズケースなど、話題豊富なノルケインの新作ウオッチの魅力を掘り下げる

2018年に始動したスイスウオッチブランド「ノルケイン(NORQAIN)」は、時計一族の家系に生まれ、自身もキャリア重ねてきたベン・カッファーCEOの手腕もあって急成長を遂げている。優秀なサプライヤーとの良好な関係が成功の秘訣で、先日発表された自社製ムーブメントを搭載する2型(計4本)のコレクションも、ケニッシとの共同開発から生み出された。

ムーブメント専門メーカーのケニッシも自賛するGMTキャリバー

スイスウオッチが本来持つ本質を捉えたデザインとクオリティを、アッパー50万円前後までの手の出しやすい価格帯で展開しているノルケインが、新しいマニュファクチュールムーブメントを備えたGMTモデルを発表した。フリーダム 60コレクションから登場した本機は、ブライトリング、チューダー、シャネルにも供給しているムーブメント製造ファクトリー「ケニッシ」と、ノルケインの共同開発によって完成したキャリバーNN20/2を搭載。高精度の証明であるクロノメーター認定を受けており、実用的な約3日間のロングパワーリザーブも有する同メカは、確実にノルケインの新しい“武器”となりそうだ。

発表された新作「フリーダム 60 GMT」は、ブロンズモデルとスタンダードなステンレススチールモデルの2種類。前者は、シリコンアルミニウムブロンズ合金と名付けられた特殊素材がケースに使われ、ヴィンテージ調ながらエレガントな色合いに加え、十分な硬度と耐食性を確保している。1960年代の古き良きスイスウオッチをイメージして形作られているフリーダム 60との相性は抜群で、この美しいブロンズケースに合わせたシダーブラウン文字盤とノーランドレザーストラップ、さらに世界限定300本の希少性もあって、年末のショップを賑わせる一本となりそうだ。

キャリバーNN20/2をシースルーバックから眺めた際の感想は、見るからに頑丈そうな作りというもの。テンプはダブルブリッジで支えられ、リューズでゼンマイを巻いたときや時刻調整のために回転させた際の手応えからも、耐久性に期待を感じさせるものがあった。GMT針の調整についても同様のことがいえる。この新作時計と新型メカについて、ベン・カッファーCEOは次のように語っている。

「フリーダム 60コレクションの設計とデザインを進行するにあたって、私たちは、顧客、フォロワー、そして時計販売店の意見に耳を傾けました。GMTモデルのコンパクトなサイズと魅力的なプロポーションは、ノルケインのステークホルダー、さらにはスイス機械式時計ファンにとって大きな魅力となるでしょう。またGMTマニュファクチュールキャリバーNN20/02に組み込まれたローカルジャンピングアワー機能は、このモデルの大きな特徴です。フリーダム 60コレクションは、スイス独立ブランドであるノルケイン自身の自由と、ノルケインを愛用する方々が自分らしさを追い求める時に感じる自由、両者の自由を象徴するシンボルです」

ノルケイン「フリーダム 60 GMT ブロンズモデル」Ref.NNZ2100ZG/N215/20EO.18Z 48万4000円/自動巻き(自社製Cal.NN20/2)、毎時2万8800振動、70時間パワーリザーブ。シリコンアルミニウムブロンズ合金ケース(シースルーバックの外枠部はイエローPVD加工したステンレススチール)、スクエアカットの無反射加工サファイアクリスタルガラス風防、ノーランドレザーストラップ。直径40mm(厚さ14.5mm)。100m防水。世界限定300本

 

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