このところハイエンドなウオッチブランドの存在感がさらに増していると感じる。とくに“世界三大時計ブランド”の一角を担う「パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)」は、超複雑なコンプリケーションモデルを立て続けに発表するなど、唯一無二の名門ということを示している。
また、レディスウオッチのカテゴリーでも大きく飛躍しているのがパテック フィリップだ。今回は、先日発表された3本のニューモデルの特徴についてひも解く。
現代の女性に向けたプレステージウオッチをアップデート
1999年にパテック フィリップが発表した「TWENTY~4」は、フェミニンでエレガンスな佇まいを魅力とし、時代をこえて愛されるコレクションとして定着している。老舗マニュファクチュールが手掛けたモダンなハイエンドピースは、セレブリティを中心に支持を集め、これまでにいくつかのバリエーションが生み出されてきた。最新作も必ず高く評価されるであろう名品揃いである。
ローズゴールド&チョコレートブラウンがエレガント
まずは上の写真で左に位置する、マンシェットタイプ「TWENTY~4 4910/1201R」から解説する。
この時計のレクタングラー型ケースは、ベゼル両側にダイヤモンドをジェム・セッティング(34石)したローズゴールド製で、わずかに湾曲したフォルムを形成している。ここに高精度かつ扱いやすいクオーツムーブメントを搭載。また、気品あふれるゴールドのケース&ブレスレットのトーンに合わせるように、チョコレートブラウンのソレイユダイアルをセットした。ゴールド素材のインデックスと針にはそれぞれ夜光が塗布されており、暗所でも時刻を読み取れる工夫がなされている。
温かみのあるローズゴールドと究極的なダイヤモンドの共演
写真中央の「TWENTY~4 7300/1200R」は、直径36mmのローズゴールド製ラウンドケースに自動巻きムーブメントを搭載するモデル。近い色合いにローズゴールドめっきしたソレイユダイアルは、読み取りやすい書体のアラビア数字が植字されており、6時位置には日付表示を備える。こちらも時分針と合わせて夜光加工が施されており、実用性の高い仕様となっている。固定式ベゼルには「ダンテール」(レース・スタイル)と名付けられたジェム・セッティング(160石)で、ダイヤモンドを互いにずらして2列に留める独自技術が用いられている。
ステンレススチールとグリーンでスポーティな雰囲気に
写真右の「TWENTY~4 7300/1200A」は、7300/1200Rのステンレススチールバージョン。アクティブに活動する女性に向け、扱いやすい同マテリアルが用いられているが、ベゼルには同じく「ダンテール」による巧みなジェム・セッティング(160石)を施し、控えめに高級感を演出するオリーブグリーン・ソレイユ文字盤が合わせられた。また7300/1200Rと同じ仕様として、完璧なポリッシングのブレスレットには安全性を追求した特許取得の折り畳み式バックルが搭載され、ケースバックはサファイアクリスタルが備え付けられていてムーブメントを鑑賞できるデザインになっている。
問い合わせ先: パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109 https://www.patek.com/ja/
Text/WATCHNAVI編集部
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