その常識はもう古い?スポーツウオッチの素材はSSだけにとどまらず

ムーブメントの自社開発が各社の課題となるなど、変革の時代を迎えている時計界。素材面でも、金の価格がプラチナを上回り、原材料の高騰によってステンレススチールは決して手頃な素材ではなくなりました。そこで今回はスポーツウオッチを例に、従来の“常識”からどのように変わったのかを見ていきます。

 

【これまで】SSはスポーツウオッチの素材だ⇒【現在】SSでもラグジュアリーに装える!

ステンレススチールのドレスウオッチは古くからありましたが、それを格上げしたのはオーデマ ピゲのロイヤルオーク。同社が作ったラグジュアリー スポーツウオッチの分野は、いまや人気ジャンルのひとつです。これを契機にステンレススチールの地位自体も向上。ジャンルを問わず、ラグジュアリーな素材として使われるようになりました。

【セカンドウオッチにも最適!イイトコどりのドレスポ】

ブライトリング「アベンジャー Ⅱ GMT ブルーマザー・オブ・パール」

ブライトリング
↑ブライトリング「アベンジャー Ⅱ GMT ブルーマザー・オブ・パール」50万7600円/Ref.A329CMPPSS/自動巻き/300m防水/直径43mm、厚さ12.2㎜

ミリタリー由来の本格性能を誇るアベンジャーのGMT仕様に、日本限定でマザー・オブ・パールダイアルを採用。12.2㎜というブランド屈指の薄型設計ながら、両方向回転ベゼルを備え、300m防水も確保。

ブライトリング2

ブルーのマザー・オブ・パールは、まさに大空をメインフィールドとするブライトリングにふさわしい色味。高貴な素材を巧みに使った好例です。

(問)ブライトリング・ジャパン TEL:03-3436-0011

公式サイト:http://www.breitling.co.jp/

オメガ「スピードマスター 38㎜」

オメガ
↑オメガ「スピードマスター 38㎜」56万1600円/Ref.324.30.38.50.03.001/自動巻き/100m防水/直径38㎜、厚さ14.7㎜

Si14シリコン製ひげゼンマイを備えたコーアクシャルエスケープメントを搭載した、スピードマスターの新展開。丸形の文字盤にオーバル形のインダイアルと日付小窓を配し、小ぶりながらも個性的な仕上げに。

オメガ2

ボックス型サファイアクリスタルとアルミニウム製リングを採用。クラシックな趣を残しつつ、ブルーダイアルの美しさを絶妙に際立たせています。

(問)オメガお客様センター TEL:03-5952-4400

公式サイト:https://www.omegawatches.jp/ja/

 

【現在】素材で選べるようになったスポーツウオッチ

ステンレススチールは頑丈で、広く使われている素材ですが万能ではありません。もし腕時計を身に着けて本当にスポーツをするのであれば、軽くて、汗や海水が蓄積しても錆びない素材の方が良いでしょう。そこで、登場したのがチタン。非金属ならセラミックやカーボンも選択肢に入れてもOK。

<チタン>

ステンレススチールよりも硬く軽量で、錆びにも強く、メタルアレルギーの心配も少ないのが特徴。この夢のような素材は、1978年にポルシェ・デザインが発表したブランドの1stウオッチで初めて時計に使われました。

ポルシェ・デザイン「1919 デイトタイマー」

チタン
↑ポルシェ・デザイン「1919 デイトタイマー」49万6800円/Ref.6020.3.01.001.06.2/自動巻き/10気圧防水/直径42㎜、厚さ11.92㎜

独立ブランドとして一昨年から再スタートを切った同社は、コレクションのすべてにチタンを採用。本機はラグを独自デザインとして、素材の持つ軽さを視覚化。文字盤デザインでも独自性を発揮します。

(問)ノーブルスタイリング TEL:03-6277-1604

公式サイト:http://noblestyling.com/

<セラミック>

原材料の形を整えたあと、高温焼成して成型を行うのが、セラミック。加熱時には原料粒子が徐々に接着し、粒子間の隙間が小さくなると同時に全体も収縮。その収縮率の見極めが難しい一方、高硬度で耐傷性が高く、美しい光沢も得られる。

エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」

↑エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」44万2800円/Ref.01122-37RBU3-BUIR3-L/自動巻き/500m防水/直径45㎜、厚さ16.5㎜
↑エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ オートマチック」44万2800円/Ref.01122-37RBU3-BUIR3-L/自動巻き/500m防水/直径45㎜、厚さ16.5㎜

「海のF1」と称されるパワーボートレースに着想を得た、定番モデルの最新作。逆回転防止式のセラミックベゼルに採用されたブルーと、ケースのゴールドPVDのバランスが美しく調和しています。

(問)GMインターナショナル TEL:03-5828-9080

公式サイト:http://www.edox.jp/

<カーボン>

多くの分野で期待が高まっているのがカーボン物質で、21世紀は「ナノカーボンの時代」とまで言われています。腕時計では、いち早くカーボンナノチューブを組み込むブランドが出てくる一方、数年前には超高額だったフォージドカーボンが狙える価格で展開され始めています。

ロックマン「モンテクリスト カーボン」

↑ロックマン「モンテクリスト カーボン」29万1600円/Ref.544/自動巻き/100m防水/直径41㎜、厚さ13㎜
↑ロックマン「モンテクリスト カーボン」29万1600円/Ref.544/自動巻き/100m防水/直径41㎜、厚さ13㎜

カーボン素材を高温・高圧で固めるフォージドカーボンをケース素材に採用した、世界限定1000本のモデル。直径41㎜はラグまでを一体成型とし、カーボンダイアルと合わせて疾走感溢れる仕上がりに。

(問)ロックマン ジャパン TEL:03-6264-5552

公式サイト:https://www.locman.jp/

ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」

↑ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」31万8600円/Ref.DROT-001CL/自動巻き/5気圧防水/縦48㎜×横46mm、厚さ13.7㎜
↑ディートリッヒ「オーガニックタイム1 カーボンルミネセント」31万8600円/Ref.DROT-001CL/自動巻き/5気圧防水/縦48㎜×横46mm、厚さ13.7㎜

フォージドカーボンにスーパールミノバ樹脂を混合したベゼルが最大の特徴。暗闇でもベゼル、時分針などが緑色で視認できます。文字盤のX型ブリッジは、筋繊維にインスピレーションを得た有機的なデザイン。

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