【ハミルトン】創業から100年オーバーの歴史を持つ名門時計ブランドのミドルプライスモデルに要注目

創業から100年と聞くと、非常に歴史のある“老舗”というイメージがある。日本にもそういったメーカーや店舗が数多くあって敬愛の対象とされているが、世界の時計会社にも100年以上の歴史を誇るブランドが存在している。

本連載では、そのような世紀を越えて技術を継承しつつ、手に取りやすいミドルレンジプライスのコレクションを揃えている時計ブランドをピックアップ。第8回となる今回は、ハイコストパフォーマンスウオッチの代表格といえる【ハミルトン(HAMILTON)】の歴史に触れ、大定番の2本を紹介する。

1940年代のハミルトン製ミリタリーウオッチ。当時、100万個以上製造され、アメリカ軍に供給されたという

 

ハミルトン(HAMILTON)

創業年:1892年
創業地:アメリカ/ペンシルバニア

アメリカンスピリッツあふれる時計をスイスメイドで製品化

1892年にアメリカで創業したハミルトンは当初から鉄道時計を手がけ、精度や耐久性の向上に尽力。第二次世界大戦時には潜水時計を開発したほか、数多くのミリタリーウオッチをアメリカ陸軍に供給した。これらが「カーキ」の源流となったのである。一方、世界初の電池式腕時計「ベンチュラ」(1957年)や、世界初のLED式デジタル時計「パルサー」(1970年)など、アメリカが誇る最先端技術を使って斬新なモデルを次々と開発していった。

生産拠点をスイスに移した後も、個性的な時計作りを継続。語りがいのある時計という視点からも、「カーキ」と「ベンチュラ」は外せない存在なのである。

 

軍用時計のDNAをリアルに受け継ぐフィールドウオッチ

「カーキ フィールド メカ」Ref.H69439931 6万3800円

1960年代のオリジナルを忠実にリバイバルしたタフな3針モデル。標準持続時間80時間のパワフルな手巻きムーブメントを艶消しの38mmケースに収納し、ツール感が漂うNATOストラップを組み合わせた。視認性の高いブラックダイアルに、ヴィンテージ調の夜光を備えるなど、ミリタリーウオッチの歴史を色濃く感じさせる。手巻き(Cal.H-50)、毎時2万1600振動、80時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース、NATO型テキスタイルストラップ。直径38mm。5気圧防水。

 

左右非対称の独創的なフォルムで一世を風靡

「ベンチュラ」Ref.H24411732 10万100円

1957年に誕生し、世界初の電池式腕時計として時計史に名を残す名作。革新的で大胆なケースとダイアルのデザインは、エルヴィス・プレスリーなど多くの有名人にも愛された。20世紀半ばのモダンデザインを反映したコレクターズアイテムだ。クオーツ(Cal.F05.111)。ステンレススチールケース、カーフストラップ。縦50.3×横32.3mm。5気圧防水。

 

問い合わせ先:ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL.03-6254-7371 https://www.hamiltonwatch.com/ja-jp/

 

Text/WATCHNAVI編集部

TAG

人気のタグ