名機、再び。遊び心さえ感じさせる限定999本の“腕に着けるレーダー” ベル&ロス「BR03-92 レッド・レーダー セラミック」

ベル&ロスが時刻のディスク表示を初採用したのは2010年のこと。その翌年には、赤いサファイアクリスタル越しに、レーダーが探索している様子を文字盤で表現した初代レッド・レーダーが登場。限定999本で製造されたそのモデルは、時計、航空、ファッションを愛する幅広い人々の支持を得て完売を記録した。その伝説的なモデルが、今度はセラミックケースをまとって再び登場する。

本物志向の人のためのホビーウオッチが10年ぶりに復活

新作「BR03-92 レッド・レーダー セラミック」は、内側にスケールが印字された赤いサファイアセラミックガラス越しに、2機の航空機の姿が確認できるユニークなデザインを採用。それらの動きをトレースする秒針とともに、コックピット内でデジタル表示されるレーダーを直径42mmのケースに再現している。

黒と赤のみで構成された腕時計はとても趣味性の高いデザインであり、お世辞にも実用的な腕時計とは言い難い。だが、この遊び心もまたベル&ロスの真骨頂。時にコンセプトカーやコンセプトバイクまで作ってしまうフランス発のブランドは、どのようなプロダクトに対しても徹底してクオリティを追求するのだ。

最新作はディスクと針の2種類が組み合わさっている。それでいながらデジタルスクリーンのようなフラットさを表現するため、分を示す内側のディスクと時間を示す外側のディスクは設計できる極限まで隙間を排除。秒針も同じく2枚のディスクに触れる寸前に取り付けられている。

ベル&ロスのBRシリーズのようにアクティブな着用環境を想定して作られた腕時計にとって、針高を詰めることはセオリーとしてやるべきではない。しかも、2枚のディスクを回すには針を動かす以上のエネルギーが必要となる。これだけでも製造難易度の高さがわかるものだが、これらすべての工程上の問題点を実用レベルに引き上げるため、ベル&ロスではディスクを可能な限り軽量化し、ミクロン単位で各パーツを組み上げている。この製造工程だけでも限定に相応しいといえよう。

このコントロールレーダーを守るケースには、耐傷性に優れたブラックセラミックを採用。購入時の美観を長年にわたって保持することで知られるハイテク素材は腕に乗せた時の肌馴染みの良さも魅力だ。外装のデザイン自体は15年以上にわたってベル&ロスのフラッグシップであり続けているBR03-92がベースなので、取り回しの良さについて多くを語る必要はないだろう。

ベル&ロスが本気で遊んだ身につける計器「BR03-92 レッド・レーダー セラミック」は、初代と同じく999本のみの限定製造。この最新作もまた、こだわりの強い好事家によって瞬く間に完売してしまうことだろう。

ベル&ロス「BR03-92 レッド・レーダー セラミック」49万5000円 Ref.BR0392-RRDR-CE/SRB 自動巻き(キャリバーBR-CAL.302.)。マットブラックセラミックケース。直径42mm。ラバーストラップ(シンセティックファブリックストラップ付属)。100m防水。7月発売予定※プレオーダー受付中

問い合わせ先:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/

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