後世に語り継がれる定番時計「ベル&ロス BR 03」――航空機の計器にヒントを得た特殊デザイン

1991年の創業以来、「BELL & ROSS(ベル&ロス)」は“プロの道具”としての機能とデザインを追求してきた。目指すは過酷な環境に挑む人々のための時計であり、実際に宇宙飛行士やパイロット、ダイバー、地雷除去の専門家まで、任務遂行のための装備品に選出された経歴がある。そんなベル&ロスの知名度を世界的に押し上げた“定番時計”こそ、BR 03コレクションなのだ。

プロのための機能追求から生まれたベル&ロスの“媚びない”デザイン

プロ向けの高度な視認性や操作性をスタイリッシュなデザインに落とし込む手腕は、ベル&ロスの真骨頂である。例えば、ラルフローレンがBR 01にひと目ぼれして、自社の広告ビジュアルに大々的に起用したというのは有名なエピソードとなっている。

ベル&ロスの製品カテゴリーは大きく3つに整理されており、BR 03が属する「INSTRUMENTS(=計器)」、異素材ミックスや複雑時計に挑んだ「EXPERIMENTAL(=実験的)」、クラシカルなラウンドフォルムの「VINTAGE(=ヴィンテージ)」と、それぞれに明確なコンセプトが貫かれている。

とは言え、主力はやはり「BR 03」となるだろう。縦横46mmのBR 01は2005年の誕生時に強烈な存在感で世界を魅了し、ベル&ロス飛躍の原動力となった。しかし現在ではスペシャルモデルなどの展開に限られ、メインはあくまで縦横42mmサイズのBR 03となっている。ブラックダイアルに、白い蓄光を施した大型のインデックス&指針が瞬時の視認性を確保する、まさにコックピット計器のような意匠が特徴だ。

 

コックピットの計器をそのまま取り出したようなツール感

ベル&ロス「BR 03-92 スティール」Ref.BR0392-BLC-ST 40万7000円/自動巻き(Cal.BR-302)、毎時2万8800振動、42時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース。ラバーストラップ。縦横42mm(厚さ10.5mm)。10気圧防水

瞬時に情報を読み取れる航空計器に着想を得た角型パイロットウオッチ。見やすい文字盤デザインとケース四隅の大型ビスが印象的だ。ひと回り大きいBR 01に続き、翌2006年に登場したこの縦横42mmモデルによって腕へのフィット感が高まり、ファッションとの相性もさらに優れるものへと進化した。

 

問:ベル&ロス ジャパン TEL.03-5977-7759
https://www.bellross.com/ja/

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