自動車にもかけますよね、コーティング。
自慢の愛車の光沢を引き立てたり、汚れをつきにくくしたりと、美観を保つうえでも耐久性を高めるうえでも表面コーティングはできることならしておきたいところ。自動車なら、よほど自信のある人でなければDIYでムラなく隅々までコーティングをするのはかなり難しい。だが、腕時計の場合は…….?
3月1日より株式会社オールージュから発売される「クリスタルガード・クロノアーマー」は、腕時計専用のクリーナー。いつもの時計拭きにひと手間加えるだけで、時計を拭きあげるのと同時にクリスタルガラスコーティングまで施せるというシロモノだ。そのサンプルが届いたので、編集部でさっそく試してみた。実験台に選んだのは、筆者が使い込んだブライトリング「ナビタイマー・コスモノート」と、まだ新品に近い状態のボール ウォッチ新作「エンジニアハイドロカーボン オリジナル」の2本。果たして効果は!
ブライトリング自慢の鏡面仕上げの輝きが蘇った!?
ここに取り出したるは、筆者が着けた後にそのまま拭きもされずにいた2本の時計。今回のテストの主役は、多くの人をファンにしてきたブライトリングのスーパー鏡面仕上げのブレスレットとした。時計から上の部分までは「クリスタルガード・クロノアーマー」を使い、バックルが付いた下の部分はそのままの状態で違いを検証していく。
製品の使い方は、いつも時計を拭いているクロスに向かって4〜5回、薬剤を吹き付けるだけ。あとは、拭き残しのないよう丁寧に拭いたら、仕上げに乾いたクロスで拭きあげていく。
ついでに新品同様のボール ウォッチの時計でも同様の作業を行ってみた。ブレスレットは中ゴマが鏡面、Hコマはブラシ仕上げのコンビネーションとなっているが、どちらも感想はブライトリングと同じく。
説明書きには、「コーティングの定着には拭きあげから24時間程度が必要」となる旨の記載があったので、それに従い24時間放置。さて、クリスタルガラスコーティングは、商品説明によると鉛筆硬度9Hに相当すると書いてある。ネットで見つけた記事によると、鉛筆硬度はビッカース硬度に換算すると5〜6相当とのことでナイフの刃と同程度という。手元にあったビクトリノックスのマルチツールのナイフで軽く文字を書く程度でこすってみたところ……..うん。普通に傷ついた。試したのがすでに傷だらけのバックルでまだよかった。
ただ、これはなにもクリスタルガード・クロノアーマーが悪いわけでなく、説明書きにも「使えば使うほど効果が増す」とある。意訳すれば、使ったそばから効果MAXなわけではない、というわけだ。だからこそ日々のセルフケアに使うための製品となっているのだろう。時計を拭いてキレイにするだけでなく、耐傷性も高められるなら継続的に使いたいと思う人は(筆者を含め)多いはず。事実、3月1日の発売を待たずにアマゾンのカテゴリランキングで1位となり、早くもベストセラー入りとなっている(2020/2/19 15:00時点)
腕時計にコーティングを施す業者に頼むより「自分の愛機は自分の手で」と思う人のいかに多いことか。大切な時計の美しさを保つための投資と思えば、3300円という価格も絶妙。とくに傷の付きやすいゴールドの時計などは、新品の状態から継続的に使っていくと特に効果の恩恵が受けられるに違いない。
愛用の時計をより長くキレイに使うためのケア用品としてはもちろん、これから買う時計の美しさを維持するための傷・汚れ対策としても活用できそうなクリスタルガード・クロノアーマー。筆者もまだまだ使い続けて効果のほどを検証していきたい。
と、ここまで書いて気付いたが、コレってスマホとか、アクセとか、ペンとか、とにかく腕時計だけに使うのもったいなくない? う〜ん発売前だけど、もう今年のヒットアイテムに決定!!
問:オールージュ TEL.03-6452-8802
製品公式サイト:https://eaurouge.tokyo/business/watch/crystalguard-chronoarmor/
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