世界に誇る国産時計の雄、「グランドセイコー（GRAND SEIKO）」からセイコー創業140周年を記念するニューモデルが登場する。ダイアルとケースに、“日本一美しい星空”として知られる信州・阿智村の星々を大胆に表現した本機は、世界限定50本という極めて希少なスペシャルピースとなっている。
複数レイヤーの煌めくダイアル＆ハンドメイドのパターンをあしらったケース
新作「グランドセイコー マスターピースコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル Ref.SBGZ007」は、正確さ、見やすさ、美しさといった腕時計の本質を高次元で貫くグランドセイコーに生まれたハイエンドモデルである。搭載ムーブメントはセイコー独自のスプリングドライブ「キャリバー9R02」（手巻き式）で、スリムな設計ながら約84時間の強力なパワーリザーブを誇る。
このスプリングドライブについて触れておきたい。長野県塩尻市にある「信州 時の匠工房」にて生産されている特殊ムーブメントで、本機のような搭載グランドセイコーも同拠点で製造されている。高い標高、澄んだ空気、山々に囲まれた環境など、まさに“東洋のスイス”と言い表せる塩尻の環境こそ、世界に通用するグランドセイコーを輩出する理由といえる。そして、本機デザインのモチーフである阿智村も長野県下（伊那郡の西部）だ。筆者はプライベートで阿智村に訪れた経験があるが、山間のいかにも日本的な原風景、暮らす人々の温かさ、良質な温泉、そして夜空に広がる満天の星空に感動を覚えた。近年では日本一の星空ツアー「スタービレッジ阿智」をスタートさせるなど、国内外で知られるようになった。
今回の限定モデルは、この“日本一美しい星空”と称えられている壮大なシーンをそのまま表現しているのが特徴だ。独創的なスプリングドライブムーブメントが収まるケースは、最高級のプラチナ製。ここに星の輝きが広がる様子をイメージさせる放射状の模様を施した。グランドセイコーでお馴染みのザラツ研磨で歪みなく磨き上げたベースに、熟練の職人が手作業で固有のエングレービングを行っているという。
ラメのような輝きを放つグランドセイコーブルーのダイアルは、凹凸のある下地にめっきや塗装を何層にも重ねることで実現したこだわりの仕様。光の反射や角度によって“表情”が変わり、繊細で深みのある煌めきを創出している。磨き上げられた14Kホワイトゴールド製の時分針とインデックスを用い、立体的かつ洗練されたフェイスデザインに仕上げ、高度な審美性と視認性を両立させた。6時位置にはスプリングドライブの証とともに、SDマーク（Special Dial＝金無垢のインデックスを採用したダイアルの証明）をあしらい、本機の特別感をアピールしている。
問い合わせ先：セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.grand-seiko.com/jp-ja
Text／WATCHNAVI編集部
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