国産時計の最高峰であり、世界に誇るリストウオッチである【グランドセイコー(GRAND SEIKO)】から、セイコーの創業140周年を記念する限定モデルが再び発表された。新作「グランドセイコー ヘリテージコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル(SLGA007)」は、同ブランドゆかりの地に由来するデザインとメカを備えた限定仕様となっている。
諏訪湖の水面に着想を得たデザインと、哲学の「THE NATURE OF TIME」を体現
1881年、東京(現在の中央区)で産声を上げた服部時計店をルーツとするセイコーは、今年2021年に創業140周年を迎えた。このアニバーサリーイヤーを飾るタイムピースがセイコーブランドのプロスペックスやアストロン、プレザージュなどから立て続けに発表されているが、もちろん最高峰に君臨し、これらとは一線を画すグランドセイコーからも記念モデルがすでに複数リリースされている。
今回新たに発表された「グランドセイコー ヘリテージコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル(SLGA007)」は、信州・諏訪湖の水面をモチーフに、ブランドのフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を表現したコレクション。次世代のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載し、外装もメカにもこだわった逸品である。
機械式、クオーツに続く、第3の機構とされるスプリングドライブは、機械式とクオーツのメリットをそれぞれ受け継いだ高性能なムーブメントだ。セイコー独自の機構であり、グランドセイコーのスプリングドライブ搭載モデルは、セイコーエプソン株式会社 塩尻事業所内「信州 時の匠工房」でのみ製造され、徹底した品質管理がなされている。そしてここからほど近くにあるのが、信州最大の面積を誇る湖の諏訪湖である。
諏訪湖は、八ヶ岳連峰、日本アルプスをはじめとする山々に囲まれた、標高の高い諏訪盆地の中央部に位置し、澄んだ空気や豊かな水量に恵まれている。この環境はスイスの山岳エリアと似ており、時計製造には打ってつけの地ともいえる。実際、古くは製糸産業で栄え、腕時計などの精密機械工業の発展を支えてきた。
「グランドセイコー ヘリテージコレクション セイコー創業140周年記念限定モデル(SLGA007)」の特徴について掘り下げよう。そのブルーダイアルは、早朝の静寂の中で、湖を渡る風に細波の音を穏やかに立てる諏訪湖の情景に着想を得たもので、水面を型打ちの加工で表現。「ミナモパターン」とネーミングされたユニークなダイアルは、光を受ける角度によってまるでそよ風に揺らぐ水面の表情を見事に再現している。スプリングドライブムーブメント特有の滑らかな秒針のスイープ運針と相まって、湖畔の静けさの中の時の移ろいを連想させる美しい情景がダイアルに描かれている。まさにアーティスティックな逸品といえよう。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.grand-seiko.com/jp-ja
Text/WATCHNAVI編集部
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