真のマニュファクチュールにしか成し得ない最高レベルの性能と洗練されたデザインで、世界中から高い評価を集める【グランドセイコー(GRAND SEIKO)】。そのスポーツコレクションから2本のアニバーサリーモデルが発表された。クロノグラフの15周年を記念する限定モデルは2月18日(金)に発売。価格は127万6000円で、700本の数量限定。続く3月11日(金)にGMTの20周年を記念する限定モデルをリリース。価格は84万7000円で、1500本の数量限定となっている。
クロノグラフもGMTもアニバーサリーに相応しいスプリングドライブを搭載
グランドセイコーにGMTモデルが誕生したのは2002年で、一方のクロノグラフは2007年のことだった。この2つの多機能ムーブメントの開発により、ブランドの世界観は大きく広がり、数多くの魅力的なタイムピースが登場した。そして両方の節目となる2022年、初心に立ち返って開発されたのが、“第三の機構”である独自のスプリングドライブムーブメントを搭載したGMTモデルとクロノグラフモデルである。
新GMTモデル「SBGE275」が搭載する「キャリバー9R16」は、9RスプリングドライブGMTムーブメントのキャリバー9R66をより高精度に特別調整している。9R66が平均月差±15秒(日差±1秒相当)であるのに対し、「9R16」では平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)を実現している。
もう一方の新クロノグラフ「SBGC247」が搭載する「キャリバー9R96」も、既存の9Rスプリングドライブクロノグラフムーブメント、キャリバー9R86を高精度に特別調整している。9R86が平均月差±15秒(日差±1秒相当)であるのに対し、「9R96」は平均月差±10秒(日差±0.5秒相当)まで精度を追い込んでいるのだ。
両ムーブメントともに特別調整精度の証として、回転錘に18Kイエローゴールド製の“獅子の紋章”がセットされており、シースルーバックから鑑賞することができる。また、スクリューロック構造のケースバックスチール部には、「LIMITED EDITION」とシリアルナンバーが刻印されている。
ユニークな文字盤の柄は北アルプスのシュカブラがモチーフ
「SBGE275」と「SBGC247」は共通で、特別デザインのホワイトダイアルがセットされている。そのユニークなパターンは、グランドセイコーのスプリングドライブモデルを生み出すマニュファクチュール「信州 時の匠工房」にほど近い北アルプスで見られる、“シュカブラ”を表現したもの。シュカブラとは、深く積もった雪を風が削り取ることで生まれる模様で、雪紋や風雪紋とも呼ばれる。特に春先のシュカブラは一層荒々しい様相を見せることで有名である。グランドセイコーのブランドフィロソフィー『THE NATURE OF TIME』は、自然や季節の移ろいからインスピレーションを受ける感性、道を究めて時の本質に迫ろうとする匠の姿。今回のGMTモデルとクロノグラフにおいても、この二つの精神性が巧みに表現されており、各々のアニバーサリーを祝うに相応しい仕上がりとなっている。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.grand-seiko.com/jp-ja
Text/三宅裕丈
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