1960年のブランド誕生以来、腕時計の本質である正確さ、美しさ、見やすさを追求し続けてきた【グランドセイコー(GRAND SEIKO)】に、最新ムーブメント「キャリバー9RA2」を搭載した「グランドセイコー Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days」が登場。新機能に加え、人気上昇中の白樺ダイヤルが採用された注目作だ。発売日は2022年2月11日(金)で、価格は104万5000円。
信州の美しい白樺の情景を型打模様で表現したユニークな文字盤
「グランドセイコー Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days」が製造されるのは、信州の山並みや湖に囲まれたマニュファクチュール「信州 時の匠工房」。印象的なホワイトダイアルは、同工房からほど近くにある雪深い白樺林の情景を、繊細かつ丁寧な型打模様で表現したものだ。鮮やかなテンパーブルーの秒針と完璧な調和を見せており、グランドセイコーの名にふさわしい優雅な表情に仕上げられている。この白樺モチーフのダイアルは昨年発表されたグランドセイコー ヘリテージコレクション SLGH005にも採用。同モデルは時計界のアカデミー賞とも称されるジュネーブ時計グランプリ(Grand Prix d‘Horlogerie de Genève)の2021年度メンズウオッチ部門を受賞するなど、人気のため入手困難となっている。
次世代のスプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」とは
グランドセイコー専用の次世代スプリングドライブムーブメント「キャリバー9RA2」を、「グランドセイコー Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days」は搭載している。これまで限定モデルに採用歴があったが、同キャリバーのレギュラーモデル搭載は初の試み。その特徴は、サイズが異なる大小2つの香箱(デュアルサイズバレル)を採用し、最大巻き上げ時には約120時間も動き続けること。ゼンマイ可動式の時計として平均月差±10秒の驚異的な高精度も実現する。2020年発表の革新的なキャリバー9RA5と同等の性能を誇りつつも、マジックレバー(セイコー独自の自動巻き上げ機構)を中心位置からオフセットしたことで、薄型化にも成功している。
また、厳寒期の信州で見られる霧氷(じゅひょう)を表現した信州霧氷仕上げを施すなど、「キャリバー9RA2」はデザイン面の完成度も極めて高い。裏蓋はシースルー仕様となっており、その精緻な作りと美しい意匠を存分に堪能することができる。
「44GS」の基本デザインを踏襲し、装着性や視認性がさらに進化
「グランドセイコー Evolution 9 Collection スプリングドライブ 5 Days」の基本造形は、1967年に発表され、セイコースタイルを確立した「44GS」のデザインを継承するものである。さらに光と陰の間に美しさを見出す日本独自の感性を取り入れることで、腕時計の本質である装着性、視認性の進化が図られている。ザラツ研磨による歪みがないケース、深く溝が入ったインデックス、識別性を向上させる立体的な時分針、重心が低く設計された腕なじみの良いケースなど、類稀なクオリティをあらゆるディテールに宿す。世界でも数少ない真のマニュファクチュールであるグランドセイコーの優れた技術と感性の結晶であり、ブランドの新たな象徴となり得る傑作モデルの誕生だ。
問い合わせ先:セイコーウオッチお客様相談室 TEL.0120-061-012 https://www.grand-seiko.com/jp-ja
Text/三宅裕丈
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