160年近い歴史を持つスイスの名門ブランド、【ゼニス(ZENITH)】より、「クロノマスター リバイバル A3818 エアウェイト カバーガール(CHRONOMASTER Revival A3818 Airweight Cover Girl)」が発表された。価格は116万6000円で、250本の世界限定モデルとなっている。日本国内ではゼニス ブティック及び公式オンラインブティックにて販売。
ベースとして選ばれたのは1971年発表の名機「A3818」
「クロノマスター リバイバル A3818 エアウェイト カバーガール」のベースモデルは、初期エル・プリメロキャリバーを搭載する1971年発表の「A3818」である。この傑作時計は、ゼニスの歴史を記したマンフレッド・レスラー(Manfred Rössler)氏の著書『Zenith: Swiss Watch Manufacture Since 1865』の表紙を飾ったことから、エル・プリメロ愛好家やヴィンテージウオッチ収集家から“カバーガール”の愛称で呼ばれるほどコアなファンを持つ。製造期間が短く、生産本数もわずかだったため、希少価値が高いことでも知られているのだ。
2020年、ゼニスは「Revolution & The Rake」とのコラボレーションによってこの「A3818」を復刻させ、「クロノマスター リバイバル A3818 カバーガール」として発表。ファンの間で大きな話題を集め、製造された限定100本は瞬く間に完売した。今回の「クロノマスター リバイバル A3818 エアウェイト カバーガール」は、その復刻版の系譜を継ぐモデルであり、素材やデザイン面でのブラッシュアップが図られている。
チタン素材を採用して快適な装着感を実現
新作は、一見すると2020年発表のカバーガール復刻モデルと大きな違いはない。しかしケース素材がステンレススチールから、グレート5チタンに変更されており、わずか78.2gの本体重量を実現。手にすると、見た目の重厚感に反した軽さを感じることができ、ストレスなく装着を楽しめる。また、1960年代にゲイフレアー(GAY FRERES)社が最初にデザインした伝統の“ラダー”と呼ばれるユニークなブレスレットにもチタン素材が使われており、これはゼニス初の試み。この新たな挑戦について、ゼニスCEOのジュリアン・トルナーレ(Julien Tornare)氏は次のように語っている。
「ゼニスは1969年に世界初となる一体型自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを発表したように、我々の伝統は常に限界を押し広げ続けることでした。我々は、クロノマスター リバイバル シャドウなどでA386スタイルのケースにチタンを使用したことはありましたが、ブレスレットにはこれまで使用することはありませんでした。しかし、今が絶好のチャンスだと思いました。我々は野心的であり、コレクターに真の価値をもたらす限定モデルに取り組むことが好きなのです」
ディテールをアップデートしながらオリジナルの文字盤を再現
「クロノマスター リバイバル A3818 エアウェイト カバーガール」の文字盤についても触れておきたい。オリジナルのA3818の特徴といえる縦方向のブラッシュ仕上げ、スーパーマンブルーのニュアンスカラーを巧みに再現している。そしてシャークトゥースの目盛り、タキメータースケール、ロゴ、文字全体にスーパールミノバを塗布することで、モダンなスタイルに纏め上げた。2020年モデルは薄くグリーンがかったC3のスーパールミノバが使われていたのに対し、新作ではより自然なホワイトカラーのC1のスーパールミノバを使用。それも異なる雰囲気を醸し出すことにひと役買っている。
問い合わせ先:LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ゼニス TEL.03-3575-5861 https://www.zenith-watches.com/ja_jp
Text/三宅裕丈
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