【オリス(ORIS)】から5日間のパワーリザーブを実現したパイロット時計「プロパイロットXキャリバー400(PROPILOT X Cal.400)」が登場した。価格は52万8000円(税込)で、2022年4月発売となる。
オリスの自社製ムーブメントCal.400搭載
プロパイロットXキャリバー400は、1900年初頭から続くオリスのパイロットウオッチの歴史を引き継ぐものでありながら、全く新しい価値観を持った革新的タイムピースといえる。本機でまず注目すべきは、5日間パワーリザーブを有するオリス自社製の自動巻きキャリバー400だろう。同ムーブメントの開発に際し、オリスのエンジニアたちは“現代人が毎日、同じ時計を身に着けるとは限らない”ことに着目。多くの機械式時計が1日か2日、腕から外しておくとパワーリザーブがなくなることから、キャリバー400では2.5日分のパワーリザーブを備えるゼンマイを2つ装備したツインバレル構造を採用。驚異の5日間パワーリザーブを実現した。これなら金曜日にプロパイロットXキャリバー400を外しても、最長で水曜日まで時計が動き続けることになる。
キャリバー400は耐磁性ムーブメントとしても秀逸
自動巻きキャリバー400は耐磁性も極めて優秀。時計のムーブメントのほとんどは金属部品となるため磁気の影響を受けやすく、磁気帯びにより精度低下などが起きてしまうが、同ムーブメントはシリコン製ガンギ車やシリコン製アンクルなど30以上のパーツに非金属または耐磁性素材を採用した。最新のISO764基準では200ガウスに1日晒された後の日差が30秒以内であれば耐磁性ムーブメントとして認定されるが、キャリバー400はその基準の11倍の磁気に晒されても基準で認められる日差の3分の1を実現。高耐磁性を謳うに相応しい能力を誇る。さらにオリスが推奨するプロパイロットXキャリバー400のオーバーホール推奨期間は10年と長い。つまり、外的要因などによる損傷や防水機能検査などを除けば、10年間はオーバーホール不要というわけだ。
文字盤はシンプルかつ視認性も良好
プロパイロットXキャリバー400は39mm径のラウンド状チタンケースに、特徴的なベゼルとシャープな形状のチタンブレスレットをセット。プロテクターでガードされている大きめのリューズもチタン製となる。シンプルなバーインデックスが施された文字盤には、12時位置下部にオリスのロゴ、6時位置にはデイト表示をレイアウトし、必要以上の主張をしないシンプルな仕上がりが好印象だ。暗所での視認性を考慮し、針とインデックスには夜光塗料、スーパールミノバが塗布されている。文字盤カラーとしてグレー、ブルー、サーモンの3色展開。カラーにより印象が大きく異なるので、選ぶ楽しみもある。
オリス「プロパイロットXキャリバー400」Ref. 01 400 7778 7155-07 7 20 01TLC 52万8000円/自動巻きムーブメント(Cal.400)、毎時2万8800振動、パワーリザーブ120時間。チタンケース&ブレスレット。ケース径39mm。10気圧防水。2022年4月発売。
オリス「プロパイロットXキャリバー400」Ref. 01 400 7778 7153-07 7 20 01TLC 52万8000円/自動巻きムーブメント(Cal.400)、毎時2万8800振動、パワーリザーブ120時間。チタンケース&ブレスレット。ケース径39mm。10気圧防水。2022年4月発売。
オリス「プロパイロットXキャリバー400」Ref. 01 400 7778 7158-07 7 20 01TLC 52万8000円/自動巻きムーブメント(Cal.400)、毎時2万8800振動、パワーリザーブ120時間。チタンケース&ブレスレット。ケース径39mm。10気圧防水。2022年4月発売。
問い合わせ先:オリスジャパン TEL.03-6260-6876 https://www.oris.ch/jp/
Text/三宅裕丈
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