世界で愛される時計界の雲上ブランドの魅力を掘り下げる vol.3 ――【パテック フィリップ】現行コレクション編

時計趣味人にとって、雲上ウオッチブランドの名品はいつか手に入れたいもの。そんな至高のブランドを掘り下げる本特集のvol.3は、時計史に輝く数々の革新技術を生んできた【パテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)】の魅力を、現行ラインナップから解説する。

 

「カラトラバ(Calatrava)」 ラウンドウオッチの規範にして究極

1932年のRef.96の流れを汲むドレスウオッチは、誕生から90年を経てなお時計界を代表する名機であり続けている。コレクションは手巻きと自動巻きで展開され、デイト表示もある。美しいラウンドシェイプを際立たせるギヨシェ彫りのクルー・ド・パリベゼルもまた、カラトラバの伝統様式のひとつだ。


パテック フィリップ「カラトラバ」 Ref.6119 389万4000円

ツインバレルで65時間駆動を確保した、新型の手巻きムーブメント「キャリバー30-255 PS」を搭載。多面カットのドフィーヌ針やRef.5196から2mm拡大した39mm径ケースなど、随所にモダンな雰囲気が漂う。

スペック:手巻きムーブメント(自社製Cal.30-255 PS)、毎時2万8800振動、最小65時間パワーリザーブ。18Kホワイトゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径39mm、厚さ8.08mm。3気圧防水。

 


パテック フィリップ「カラトラバ」 Ref.5227 493万9000円

パリ最古の広場「ドフィーヌ広場」があるシテ島の形状に想を得たとされる時分針を持つモデル。ケースバックにインビジブル・ヒンジ付きカバーを備えており、開くとサファイヤクリスタル・バックが現れる。

スペック:自動巻きムーブメント(自社製Cal.324 S C)、毎時2万8800振動、最大45時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)、アリゲーターストラップ。直径39mm、厚さ9.24mm。3気圧防水。

 

「ノーチラス(Nautilus)」 活動的な人々に贈るカジュアル・エレガンス

1976年にステンレススチール製で発表された本コレクションは、ケース設計にヒンジ構造を取り入れ高度な気密性を確保。防水性能とエレガントな薄さを両立した。文字盤にはホリゾンタルストライプを施し、夜光付きの針とインデックスを合わせ、独創的なスポーティルックに仕上げている。現世代Ref.5711は2021年でディスコンとなった。


パテック フィリップ「ノーチラス トラベルタイム フライバック・クロノグラフ」 Ref.5990 1449万8000円

舷窓に着想を得たケース構造を持つアイコニックなデザインに、フライバック・クロノグラフと操作性に優れるトラベルタイム(デュアル・タイムゾーン)、さらにローカルタイムの日付表示も備える。9時側に現地時刻調整ボタンを搭載。

スペック:自動巻きムーブメント(自社製Cal.CH 28-520 C FUS)、毎時2万8800振動、最大55時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。10-4時方向40.5mm。3気圧防水。12気圧防水。

 

「ゴールデン・エリプス(Golden Ellipse)」 黄金分割で構築された気品あふれる“楕円形”

エリプス(楕円形)ケースの縦横比率が1:1.6181という「黄金分割」で構成された純然たるドレスウオッチ。かつては秒針付きや日付窓もあったが、現行では時分針のみに表示を絞ったラインナップを展開している。その流麗なるプロポーションは1968年の登場以来、世代を超えて世界中の人々に愛されている。


パテック フィリップ「ゴールデン・エリプス」 Ref.5738 445万5000円

伝説的なゴールデン・エリプスの誕生50周年にデビューした、縦39.5×横34.5mmケースのラージモデル。壮麗なエボニーブラック・ソレイユの文字盤と、温かみのあるローズゴールドが絶妙な組み合わせだ。リューズにオニキスをセット。

スペック:自動巻きムーブメント(自社製Cal.240)、毎時2万1600振動、最小48時間パワーリザーブ。18Kローズゴールドケース、アリゲーターストラップ。縦39.5×横34.5mm、厚さ5.9mm。3気圧防水。

 

問い合わせ先:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL.03-3255-8109 https://www.patek.com/ja

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