誕生40周年を記念した「G-SHOCK Premium Night」にTM NETWORKやAwichが登場【イベントレポート】

2022年12月5日、東京・六本木のBillboard Live TokyoにてG-SHOCKの誕生40周年を記念したイベント「G-SHOCK Premium Night」が完全招待制で行われた。イベントは2部構成となっており、1部では登壇したカシオ計算機 常務執行役員 営業本部 副本部長兼マーケティング統轄部長の伊東重典氏とG-SHOCKの開発者であるカシオ計算機 技術本部 企画開発統轄部 企画部 第一企画室の伊部菊雄氏が登壇。2部ではG-SHOCKと同じく1983年に結成し、2023年に40周年を迎えるTM NETWORKが、この日のためだけのスペシャルライブを披露。メディアや関係者、インフルエンサーなどが集まった当日の会場の様子をレポートする。

G-SHOCKの40年の歩みと最新事情、開発秘話

WATCHNAVI本誌の冒頭記事でも触れたように、G-SHOCKはアニバーサリーイヤーの前年後半からイベントを仕掛け始めるのが慣例となっている。筆者は2017年11月にニューヨークで実施された誕生35周年のキックオフイベントも取材したのだが、日本生まれの耐衝撃ウオッチがマディソンスクエアガーデンを占拠した光景はそれだけで誇らしい気持ちになったものだ。

誕生40周年の最初を飾るイベントの会場はビルボードライブ東京。イベントは2部構成で、G-SHOCKイベントには欠かせない井出大介氏がMCを務めるだけで期待感が高まる。第1部では最初に伊東氏が呼び込まれ、G-SHOCKの歴史から最新事情までをプレゼンテーション。あらゆるタフネス性能を獲得するだけでなく、計時精度や実用面での信頼性をも高めてきたことが語られた。また、カシオが推進しているCMF(カラー、マテリアル、フィニッシュ)による展開を、実例とともに紹介。あわせて40周年記念モデルとなるMRG-B2000GA-1AJRほか、複数の最新モデルについても説明された。さらに世界のビッグネームとのコラボレートも予定しているというアナウンスで締めくくり、伊東氏は降壇した。

伊東氏によるプレゼンテーション。スクリーン上の時計は、ヤドクガエルをモチーフにしたダイバーズG-SHOCKフロッグマン30周年記念モデル「GWF-A1000APF-1AJR」13万7500円

続けて壇上に現れた伊部氏は、自分がどのようにして「落としても壊れない丈夫な時計」の企画を思いつき、それを実現するためにどのような困難があったかをアニメーションを使いながら説いていく。ここまでは正直、35周年のときにも語られた内容だったが、今年はさらに話を進めて最初のフルメタルG-SHOCKであるMR-Gの開発秘話にまで及んだ。社内ではフルメタルのG-SHOCKは否定的な意見が大半を占めていたそうだが、当時、時計部門の責任者だった伊東氏の後押しのおかげで商品化に漕ぎ着けることができたのだという。結果、発売当日は完売店が続出するほどの大ヒットを記録した。

伊部菊雄氏

そして話は未来のG-SHOCKに移る。5年前、筆者はニューヨークのキックオフイベントで非常にユニークなG-SHOCKが披露されるのを目の当たりにした。今回もスペシャルモデルの発表を期待したが、このタイミングでのお披露目はなし。代わりに、近い未来に発表されるモデルのヒントが語られた。曰く、新作はG-SHOCKが39年間に蓄積した膨大なデータを使ったAIとデザイナーとの共同製作モデルになることをほのめかしていた。これは夢物語ではなく、実際に開発が進んでおり評価段階にあるというのと同時に意匠特許も出願中だという。

伊部氏は、渋谷で行われた35周年イベントの際に予告した「40周年のときには若い人が重要な発表をしているでしょう」という言葉に従い、来年に明かされる新作の発表を後進に譲る形となった。最後に伊部氏は、いつかG-SHOCKが、過酷な宇宙環境に耐えるG-SHOCKをいま地球で愛されているのと同じように宇宙人が選んでいる姿を夢見ていることを語り、話を終えた。

TM NETWORK、Awichのライブパフォーマンスは後日配信も

第2部はG-SHOCKが誕生したのと同じ、1983年に結成し、昨年から“再起動”を果たしたTM NETWORKによるスペシャルライブが行われた。セットリストは「BEYOND THE TIME」「BE TOGETHER」「小室哲哉氏のソロ〜Get Wild」という3曲。Get Wildのイントロが流れるとステージ後方の暗幕が開いて3人の後ろに六本木の夜景が広がり、曲のイメージとシンクロしたステージに変貌。会場の熱狂は最高潮に到達する。ここで学生時代に何度も繰り返し聴いていた楽曲を間近で浴びた筆者も、思わず感極まった。

予定の3曲を終えたステージに再びMCが登場すると、今度はスペシャルゲストとしてラッパーのAwichが登場。さらに彼女の呼び込みで小室哲哉氏が再び壇上に姿を表すと、最新アルバムの表題曲でもあるQueendomと小室哲哉氏が手がけた名曲Sweet 19 Bluesをマッシュアップしたコラボライブステージが会場に届けられた。このライブの模様は12月9日(金)にショートバージョン、同月23日(金)にフルバージョンの配信が予定されている(試聴にはCASIO IDの登録が必須)。

REAL TOUGHNESS復活

ステージパフォーマンスを終えて興奮冷めやらぬ会場ではクロージングMCで大規模なストリートカルチャーイベント「REAL TOUGHNESS(リアルタフネス)」が復活することも明かされた。このイベントはダンス、BMX、スケートボードで世界トップクラスの選手が参加する大会でもあり、2023年は商品だけでなくイベント関連でもG-SHOCKが世間を賑わせそうだ。

写真左から伊東氏、伊部氏、Awich、TM NETWORK(小室哲哉氏、宇都宮隆氏、木根尚登氏)
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