2022年の時計ニュース振り返り【オメガ】スピードマスターにミニッツリピーターやスプリットセコンドを融合した超絶コンプリケーション

スイスの高級時計ブランド【オメガ(OMEGA)】は、創業当初から技術的革新を進め、時計界に大きく寄与してきた。とくに有名なエピソードがNASA(アメリカ航空宇宙局)の標準装備品としてスピードマスターが採用されていること。そんなアイコニックピースに、クロノグラフ用のミニッツリピーターやスプリットセコンドなどを組み合わせた超絶コンプリケーションが誕生した。

オメガ史上もっとも複雑なマスターピースの誕生

2022年10月某日、ロサンゼルスにてオメガが重要なニューモデルを公開した。それが、1892年に開発した世界初のミニッツリピーター腕時計と、1932年のオリンピック ロサンゼルス大会で使用された1/10秒計測に対応した懐中クロノグラフへのWオマージュとなる「キャリバー1932」が発表されたのである。

 

オメガが属する世界最大の時計製造グループ=スウォッチ グループの強みを生かし、同じく傘下にあるブランパンとのパートナーシップによって「キャリバー1932」は完成した。本機は、とにかく語りどころが多い。ミニッツリピーターのように高音と低音の組み合わせでクロノグラフの経過時間を報せるだけでも凄いのだが、そこへオメガはスプリットセコンド機構も追加。さらに1/10秒計測が可能な毎時3万6000振動へのハイビート化、不正操作防止機構も組み込んで、ついには超高耐磁性能を備えてマスター クロノメーター認定も取得している。

搭載モデルは、スピードマスターとオリンピックコレクションからデザインも異なる2本で発表されており、どちらも非限定のナンバードエディションとなる。ただし、製造本数は極めて限られたものになると予想され、今後は誰の手に渡ったかということでも話題になりそうだ。


オメガ「スピードマスター クロノチャイム」 Ref.522.50.45.52.03.001 7029万円

クロノグラフの経過時間をリピーターで報せる複雑機構に加え、スプリットセコンド機能も有するオメガ史上最高難度のコンプリケーションウオッチ。伝説的なCK2998をモチーフにした外装は、オメガ独自のフルセドナゴールド製である。

スペック:手巻き(Cal.omega 1932)、毎時3万6000振動、60時間パワーリザーブ。18Kセドナゴールドケース(シースルーバック)&ブレスレット。直径45mm(厚さ17.3mm)。3気圧防水。

 

問い合わせ先:オメガお客様センター TEL:03-5952-4400 https://www.omegawatches.jp/ja/ ※価格はすべて記事公開時点の税込価格です。

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