【ティファニー(TIFFANY & CO.)】が、ニューヨーク本店で170年以上に渡って時を刻み続けてきた「アトラス クロック」をデザインモチーフとするドレスウオッチ「ティファニー アトラス」の新作を発表した。ケースは29mm径、34mm径、38mm径の3サイズ展開となる。価格は54万4500円(税込)~。
NY5番街本店の象徴「アトラス クロック」がモチーフ
1853年、ティファニーの創業者チャールズ・ルイス・ティファニーはニューヨークのブロードウェイ550番街本店に「アトラス クロック」を設置した。ギリシャ神話のアトラス像が背負うこの大型時計は、初期の公共時計のひとつで、ニューヨークで最も正確な時間を表示する時計として人々に認知されていた。1940年、ティファニーのニューヨーク本店が5番街から727番街に移転後も、歴史ある時計は一緒に場所を移し、今日に至るまでニューヨークの時を告げ続けている。今回、ティファニーはブランドの歴史の一部であり、ニューヨークの象徴でもある「アトラス クロック」を現代的に再解釈したニューモデルを、29mm径、34mm径、38mm径の3つのサイズから発表した。
セクターダイアルから着想を得た文字盤デザイン
「ティファニー アトラス」でまず目を奪われるのが、アートのような美しさと存在感を持つ文字盤だ。その構成は極めてシンプルで、時・分・秒針とインデックスが基本。文字盤の外周に20世紀半ばに流行したセクターダイアルからインスピレーションを得たワイドなサークルを配することで、エレガントな意匠に仕上げている。サークル部は面取りされており、内周部との繊細なコントラストを演出。12時・3時・6時・9時の4か所には、彫刻のようにも見えるローマ数字インデックスがレイアウトされている。文字盤カラーは、29mmモデルにはブランドカラーとなる鮮やかなティファニーブルーを、そして34mmモデルと38mmモデルにはティファニーブルーに加えて、控えめながら気品が漂うホワイトの設定が存在する。
ポリッシュ仕上げとサテン仕上げのコンビネーション
ケース素材は、耐久性に優れるステンレススチールを採用。仕上げにもこだわり、ベゼルには輝くポリッシュを、ケース側面には落ち着きをもたらすサテンを、そしてラグにはサテンとポリッシュを巧みに使い分けている。ファセット加工が施されたポリッシュ仕上げのリューズには、ティファニーのロゴが繊細にエングレービングされ、鮮やかなティファニーブルーのディスクをアクセントとしてあしらっている。そしてケースバックには、本機のインスピレーション源への敬意を表し、「アトラス クロック」と同書体のローマ数字がエングレービングされている。なおケースの防水性能が従来の5気圧から10気圧へとアップされており、信頼性が高められている。また、ストラップはステンレススチールブレスレットのほか、38mmモデルのみ温かみのあるブラウンのレザーストラップも選べる。29mmモデルと34mmモデルには、ベゼルにダイヤモンドをセッティングしたラグジュアリー仕様もあり、選択肢の広さも本コレクションの魅力となっている。
34mm&38mmモデルは機械式ムーブメント搭載
ムーブメントはサイズによって異なり、34mmモデルと38mmモデルには50時間のパワーリザーブを備える自動巻きムーブメントが搭載されている。一方、29mmモデルにはスイスの著名なムーブメントメーカー、ラ・ジュー・ペレ社とのコラボレーションにより開発されたソーラームーブメントが備えられている。この先進的なテクノロジーは、フル充電で8か月間の長期間駆動を実現。わずか2分の日光浴、または標準的な屋内照明の下で4時間の光を受けるだけで、24時間分の駆動力を蓄えることができる。
新しいアトラスコレクションは、キービジュアルにも採用されるティファニーブルーのモデルがやはり際立った存在感を放つ。アーティスティックなフェイスデザインと、誰もが憧れるカラーの魅惑的な組み合わせは、時計愛好家のみならず、ファッションに敏感な人やアートを愛する人の心も捉えるに違いない。まさしくティファニーの研ぎ澄まされたセンスが光るタイムピースである。
(左)ティファニー「アトラス 38mm」 Ref.75417632 79万2000円/自動巻き、50時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径38mm。10気圧防水。
(右)ティファニー 「アトラス 34mm」 Ref.75417594 126万5000円/自動巻き、50時間パワーリザーブ。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径34mm。10気圧防水。
問い合わせ先:ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク TEL.0120-488-712 https://www.tiffany.co.jp ※価格は記事公開時点の税込価格です。
Text/三宅裕丈
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