1969年、日本発のクオーツウオッチの登場によって機械式時計は窮地に追い込まれた。1970年代初頭には1600社以上あったスイスの時計企業も、1980年代半ばには600社を下回るまで激減してしまったともいわれている。そんなクオーツショックが吹き荒れる中の1983年、スイスのビエンヌで「エポス」は産声を上げた。“機械式時計の価値の継承”を理念とするエポスの新作は、良心的な価格ながら充実のスペックを誇るダイバーズウオッチだ。
インパクト大のカラーリングとオープンワーク
エポスは専門的にムーブメントを製造しているETA社やセリタ社などから仕入れ、独自の仕様変更や改良を加えている。このムーブメントとクオリティの高いケースやストラップを組み合わせ、コスパの高いコレクションを創業以来送り出し続けている。
新作の「スポーティブ 3441SK ダイバー」も例外ではない。ダイバーズらしいスポーティかつタフな外装と、職人によって作り込まれたスケルトンダイアルという、一見、相反する要素を融合させたデザインは、機械式時計の魅力に気づかせてくれるものだ。
搭載する自動巻きムーブメントはセリタ社製の「SW200」がベースで、メカニカルな見た目をそのまま文字盤として活かした。ベゼルには日付ディスクや針と同色を用いてデザインの統一感を持たせ、サファイアクリスタル風防をドーム型にすることで優れた判読性と耐傷性を実現。加えて高級感を演出している。
スペックも驚くべきで、50気圧防水、逆回転防止式のセラミックベゼル、飽和潜水に対応する自動式ヘリウムガス排出バルブを装備。職業ダイバーの使用にも十分に耐える高機能を有している。バリエーションも豊富で、オレンジとネイビーのほか、ブラックもラインナップされており、それぞれブレスレットかラバーストラップの選択できる。
問:ユーロパッション TEL.03-5295-0411
http://www.europassion.co.jp/epos/
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