今から60年前の1961年、ユーリイ・ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功した。この歴史的な時間を彼の腕で刻んでいた「シュトゥルマンスキー(STURMANSKIE)」より、希少なデットストックムーブメントを搭載する限定アニバーサリーウオッチが発売された。
デットストックのキャリバー2609を眺めるためのシースルバック
意外に聞こえるかもしれないが、ロシアの時計製造の歴史は古く、現存する同国最古参のウオッチメーカー「シュトゥルマンスキー(STURMANSKIE)」のルーツをさかのぼると、1930年にスタートしたモスクワ第一時計工場にいきつく。そしてソビエト連邦時代の冷戦期は、アメリカとしのぎを削った宇宙開発の分野で自国製の腕時計が使われ、技術的にも飛躍するきっかけがあった。
そのハイライトこそ60年前(1961年4月12日)のガガーリンによる宇宙飛行で、高性能なシュトゥルマンスキーのタイムピースが彼をサポートするアイテムとして選ばれたのだった。この時計に搭載されていたのが、知る人ぞ知る2609ムーブメントだ。今回リリースされる新作「ガガーリン アニバーサリー 2609 コート・ド・ジュネーブ レッドスター 日本限定モデル」は、このキャリバーの貴重なデッドストックが使われているのである。
ガガーリンが成し遂げた快挙と、それを支援したシュトゥルマンスキー製腕時計を称えるモデルとして開発された本機は、すでに製造を終えている手巻き式キャリバー2609を“エンジン”としているが、いずれも良好なコンディションを保ったものだけが採用されている。丁寧に分解・洗浄し、美しいコート・ド・ジュネーブ装飾まで施して、再度組み上げたという。スリースターが輝くこのメカをシースルーバックから鑑賞できるのだがら、満足感も高まるはずだ。また、わずか100本のみの限定生産ということもコレクター心を掴むポイントといえる。
シュトゥルマンスキー公式HP:https://sturmanskie.jp/
Text/WATCHNAVI編集部
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