2022年新作の中でも最大級のビッグニュースとなる、ブライトリング永世定番のリニューアル。その全貌を、進化のポイントとコレクションの歴史、フルラインナップの3要素から解き明かす。
Text/Daisuke Suito(WN) Photo/Takeshi hoshi(estrellas)
[HISTORY]70年を経てなお輝きを増す唯一無二のクロノグラフ
簡易計算に、単位換算、速度計測、残燃料の算出、目的地までの所要時間など、あらゆる場面で使える航空用の回転計算尺。これの使い方をマスターすることは、パイロットにとっての必須条件である。この「計器」を世界で初めて組み込んだ腕時計が、「ナビタイマー」だ。
最近の研究によれば、ナビタイマーは1952年にAOPA(オーナーパイロット協会)の要請で開発がスタート。つまり今年は開発から70周年となるわけだ。モデル名はもちろん、ナビゲーション+タイマーを合わせた造語に由来する。起源こそ飛行士のために開発された背景があるが、その唯一無二の「計器」としてのスタイルが評判を呼び、一般発売が決定。1960年代には宇宙飛行士のスコット・カーペンターやジャズトランペッターのマイルス・デイビスやフランスのスタイルアイコンだったセルジュ・ゲンズブール、F1チャンピオンのジム・クラークなど、多くの分野で才能豊かな人々に愛用されることとなる。
ナビタイマー コレクションは、キャリバー変更を筆頭に数多くのモデルチェンジを経てきた。それら歴代機すべてが愛好家の興味の対象となり、オークションでも人気モデルの一つとなっている。
70年の歴史の新たな1ページとなる最新作では細部に数多くの変更が施されたが、その佇まいはやはりナビタイマーそのもの。70年前と変わらず、ナビゲーションウオッチとしてのオリジナリティに満ちている。
NAVITIMER TIMELINE1952 |AOPAからの要請で開発に着手 |
[DESIGN]シンメトリーデザインと仕上げ分けの徹底により現代的なスタイルを獲得
AOPA ウィングが文字盤に輝く
初期モデルに由来する翼のエンブレムが復活。文字盤のシンメトリーデザインの象徴でもある
操作性と視認性に配慮した外装設計
ベゼル側面の接触面積が広がり操作感が向上。風防のレンズ効果で緻密な目盛りも見やすい
両開きバックルもロゴ入りの新型
ブランドロゴが新たに刻まれたバックルはプッシュ式の両開きタイプ。肉厚で堅牢そのもの
要素の取捨選択で文字盤をクリアに
日付窓位置の変更やタキメーターの廃止、インデックスの多面形状と、整理・改善が図られた
エンドピースからブレスを新設計
仕上げ分けされた7連ブレスを初採用。エンドピースも3本のホーンを含む形状に進化
スケルトンローターのキャリバー01を搭載
信頼性の高い自社製キャリバー01に新デザインが採用された。防水性は全サイズ3気圧
[VARIATION]新世代機は3サイズ/14 カラーで展開
SSと18Kレッドゴールドのケース違い含め、43mmは6種類、41mmと46mmは各4種類での展開となる。それぞれブラックかブラウンのアリゲーター、あるいはブレスレットから選択可能だ。従来にない色味も多く、選ぶ楽しさが広がった。
[NEWS] 4月29日に「ブライトリング ブティック 表参道」が誕生!
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